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ウエイトコントロールの食事学

関心ワード
  • 体操 、
  • 新体操 、
  • スポーツ栄養学 、
  • アスリート 、
  • QOL(クオリティオブライフ) 、
  • 食事 、
  • 管理栄養士 、
  • フィギュアスケート

講義No.g007434

食べることは生きること! 管理栄養士は人の行動を変えられる!

生活は「食べること」を基盤に成り立っている

 生活の質(QOL)を向上させるための要因はいろいろありますが、中でも食事は大きく関わります。たとえ病気になったとしても、食事は必要ですし、食べ方のポイントさえ押さえれば、楽しく食べることもでき、それが生活の質を高めることにつながっていくからです。それだけ私たちの生活にとって「食べる」ことは重要な役割を担います。そうした点からも傷病者への栄養指導をはじめ、食育や学校給食の指導などを行う管理栄養士の役割は重要で、飽食の時代だからこそ必要とされる場面は多岐にわたります。

アスリートのウェイトコントロールの食事学

 アスリートに対するスポーツ栄養学が近年、注目を集めています。練習の内容はもちろん、選手が試合で最大限の力を発揮するために、どのタイミングで何を摂取すればいいのか、さまざまな研究が進んでいます。世界で活躍するトップアスリートは何を食べているのでしょうか。レスリングなど短期間に急速な減量が必要な場合や、新体操やフィギュアスケートなど見た目の美しさも求められる競技では、食べないこともひとつの選択肢です。確かに食べなければ脂肪は減りますが、筋肉量も減ってしまうとアスリートとして力を発揮できなくなります。また食べていないのに痩せなくなるという現象も起こります。食べないことが適切なのか、食べることでエネルギーを消費することが有効なのか、競技や個人差なども考慮した管理栄養士のサポートを受けるアスリートも増えています。

意識を変え、行動を変えるのも管理栄養士の手腕

 ウェイトオーバーだから食べる量を減らさなければならないけど、「大盛りを頼んでしまう」という人はたくさんいますし、「栄養士の指導は受けたくない」と頑な人もいます。そうした人たちの意識を変え、行動を変えさせることにも管理栄養士の手腕が求められます。
 対象者と十分にコミュニケーションを図り理解を深め、その人に寄り添いながら多面的に支援できる管理栄養士が、今後ますます求められていくでしょう。

この学問が向いているかも 栄養学

宮城学院女子大学
生活科学部 食品栄養学科 准教授
丹野 久美子 先生

メッセージ

 管理栄養士は、人々の食行動をより望ましい方向へ変容できるよう支援していますが、「知っていること」が必ずしも「できること」とは限りません。
 栄養教育では「わかっていること」が行動として実現できるようにするために、その人に寄り添い、理解することが求められます。人々が健康でより幸せな人生を送れるようぜひ一緒に理想の管理栄養士をめざしましょう。

先生の学問へのきっかけ

 高校生の頃、生物が好きだったので、生物や化学を勉強できる大学を探しました。同時に、卒業したらバリバリ働きたいと考えていたので、職業についても調べたのです。管理栄養士を知ったのはその頃でした。女性が社会で働き続けるのがまだ難しかった時代に、たくさんの女性が管理栄養士として活躍していました。資格を取れば、結婚しても、出産しても、働き続けることができます。そして、自分が大好きな「食べること」を仕事にできるのですから、こんなに素敵なことはありません。管理栄養士になろうと思ったのは、そんな理由からでした。

大学アイコン
丹野 久美子 先生がいらっしゃる
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 1886年(明治19年)、日本の近代化にあたり教育を自らの手で推し進めようと、「自由と愛」をうたうキリスト教に基づいて誕生した女学校、宮城学院。
 そのキリスト教精神、進取・自主の精神は今も変わらずに受け継がれ、学生たちは研究活動、海外交流、イベント、クラブ・サークルなど、積極的なキャンパスライフの中で自立した女性の成長を実現させています。
 時代は変わっても、自分の夢に向かってがんばる女性、チャレンジスピリットを燃やし続ける意欲ある女性を、宮城学院は応援します。