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音楽作品の「内側」と「外側」

高校1年生 もともと音楽が好きで興味は持っていましたが、初めて知ることばかりでおもしろかったです!!
高校2年生 誰でも知っているボレロを例に、説明してくださったのでとても分かりやすかったです。私はバイオリンを習っているのですが、参考にしたいと思いました。
高校1年生 とても素敵な講座ありがとうございました!
高校1年生 おもしろかったです。
高校1年生 面白かったです!ありがとうございました。
高校2年生 いつも音楽聴く時にそんなに深く考えたことがなかったのでとても面白かったです。
高校1年生 いままで音楽の中からしか見たことがなかったので新しく考えることができました。
高校1年生 音楽の楽しみかたを理解することができました。
高校1年生 面白かった 。
高校2年生 音楽の新たな見方を知れて楽しかったです。教師になるためだけの勉強ではなく学問を学びたいと思います。
高校1年生 音楽が好きなのでとても良かったです。
高校1年生 実際に音楽に流してくれたので、わかりやすかったです。この分野に少し興味が出ました。
高校1年生 ボレロについてよく分かりました。
高校1年生 とてもよかった。
高校1年生 自分の興味がある音楽についてよく知れて、本当に良かったです。ありがとうございました。
高校2年生 今まで音楽を聴いて、「いいな」とか「なんか頭に残る」ぐらいしか考えてなかったので、新しい考え方を知れてよかったです。

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関心ワード
  • 吹奏楽 、
  • ヨーロッパ 、
  • 文化 、
  • 作曲家 、
  • クラシック音楽 、
  • 政治 、
  • 音楽

講義No.g009557

「音楽」と「政治」の意外な関係

フランスの音楽とドイツの音楽

 音楽と政治という、縁がなさそうなこの2つは、実はどの時代や地域においても大きな関わりを持ちます。例として19世紀後半から20世紀前半の西ヨーロッパをみてみましょう。フランス革命以前には教養のある貴族のもとで栄えた音楽が、次第に大衆へと聴衆層を広げると、フランスのパリを中心に派手で快楽主義的な音楽が好まれるようになります。一方で、同じ頃ドイツでは、シューマンやワーグナーに代表される「ロマンチックで重厚な」クラシック音楽が出現していました。さらにドイツでは、バッハやベートーヴェンといった自国の巨匠の作品を後世に伝え残し、音楽を高尚で哲学的なものと見なそうとしました。これらの動きは、「文化でドイツという国家を統一しよう」という動きの一環でもありました。

普仏戦争とサン=サーンス

 1870~71年の普仏戦争では、フランスがドイツに敗北します。このとき、フランスの音楽界で立ち上がったのが、『白鳥』でおなじみのサン=サーンスです。1871年、当時の作曲家たちは、フランス国家の救済に貢献しようと、パリで「国民音楽協会」を設立しました。ドイツに倣い「真面目で高尚な音楽」を作って普及させることで「快楽主義に陥り没落したフランス」を立て直そうとしたのです。その発起人の一人だったサン=サーンスは、協会が頻繁に開催した演奏会に、当初最も多く作品を提供しました。

『ボレロ』誕生の背景

 さて、今日吹奏楽でも演奏される『ボレロ』は、サン=サーンスの孫弟子であるラヴェルが1928年に作曲したバレエ音楽です。2種類の旋律を機械的に繰り返すこの曲に、音楽で表現される「物語(ロマン)」はありません。1918年に終結した第一次世界大戦の傷跡で人々が既存の価値観を問い直す中、フランス音楽界ではドイツで発達した「ロマンチックで重厚な」音楽からの脱却が意識されるようになります。『ボレロ』は、こうした機運の下で生まれた「新しい価値観の音楽」だったのです。

この学問が向いているかも 音楽教育学、音楽学

京都女子大学
発達教育学部 教育学科 音楽教育学専攻 准教授
田崎 直美 先生

メッセージ

 音楽に興味はあるが音楽を勉強しても人生の役には立たない、そう考えている人は多いのではないでしょうか。私は高校生のとき、「音楽の先生になりたい」と思っていました。そして大学で学ぶ中で、音楽とは作曲や演奏だけを指すのではなく、もっと根源的で、人生や社会に必要不可欠な「こと (event)」だと、気が付きました。
 今の私は、「音楽と社会との豊かな関係を伝える教員になりたい」と考えています。そして、音楽を学べば、あなたは人生のさまざまな場面にて、持てる魅力を存分に発揮できるようになる、と信じています。

先生の学問へのきっかけ

 幼少時からピアノを習っていた私がフランス音楽に出合ったのは、高校生の時です。美しい響きに魅了され、その魅力をもっと知りたいと思い、大学の音楽学部に進みました。大学でのレッスンと室内楽サークルで、実際に演奏をしながらフランス音楽への造詣を深めました。同時に西洋史や民族音楽学など、異なる時代や地域の文化について勉強することで、社会の動きと音楽が深く関係していることを理解して感動しました。現在は19世紀後半から20世紀前半にかけてのフランス音楽を専門に研究しています。

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田崎 直美 先生がいらっしゃる
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