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講義No.g008309
「売れる」旅行プランを企画せよ! 「観光経営学」という学びの可能性
周遊プランは本当にお得なの?
「次はどこに行こうか」と旅行パンフレットを見ると、複数の都市を回る「周遊プラン」が目にとまるはずです。さまざまな場所を観光できるので、一見するとお得に感じますが、移動時間が多過ぎて滞在時間が短いという場合もあります。良いプランを見つけるには、移動手段や滞在時間などもチェックするのが安心です。より多くの人々が観光地を訪れ、どういう旅行プランを企画するとお客さんに満足してもらえるか経営の視点でとらえるのが「観光経営学」という学びです。
「売れる」旅行プランを企画するには?
旅行業とは、時間や体験を商品として提供するビジネスです。そのため、日常では味わえない感動やサプライズが体験できなければ、その旅行プランの満足度は低くなり、次の購入にはつながりません。逆に言うと、そこでしか体験できない独自性のある企画であれば満足度は高くなり、次の購入につなげることができるのです。
例えば、社交ダンスクラブの会員には、オーストリア・ウィーンの豪華な宮殿で「舞踏会付きのプラン」を提案したり、呉服店の従業員やお客さんには、船内で和服を着用することも多い「クルーズ旅行」を提案するなど、お客さんが何を求めているのかなどを敏感にキャッチし、お客さんの期待を超える商品を企画することが重要です。
旅行会社に求められる今後の取り組みは?
これまでの「個人」を相手にした観光ビジネスから、成長分野である、研修や会議、展示会に付属する旅行を扱う「MICE(マイス)事業」に力を入れる旅行会社が増えています。その理由は、一度に多くの人が動き、輸送・交通や宿泊なども必要で、安定したニーズがあるからです。
また、旅行会社自らが会議やイベントなどの企画や運営を行ったり、イベント会社や広告会社と連携し、コーディネーターとして旅行を統括することも増えてきています。観光立国をめざす日本の注目度は高まっており、今後はMICE事業の拡大も期待されています。