一覧へ戻る

円ドルレートをパソコンで予測できるか?

夢ナビライブ2014名古屋会場にて収録

1分動画1

為替取引の損益

1分動画2

講義を視聴する(1分 その2)

1分動画3

講義を視聴する(1分 その3)

30分動画

講義を視聴する(30分)

高校2年生 円とドルがどういう風に動いているのかがよく分かって、関心が高まりました。
高校1年生 もとは特に興味のあることではなかったけど少し興味が高まった。ありがとうございました。
高校2年生 円高、円安のことがよくわかったので株取り引きが身近なものに感じました。また、機械がものすごく賢くて、今の時代発展しているなぁと思いました。
高校1年生 パソコンについて少し興味をもてるようになりました。
高校2年生 私のお母さんも株式やっていますので、興味をもっています。
高校1年生 経済のことは苦手なので、あまりわからなかったが、興味はでてきた。
関心ワード
  • 掃除ロボット 、
  • 生物 、
  • 神経回路 、
  • プログラム 、
  • コンピュータ 、
  • カオス 、
  • 予測 、
  • 為替 、
  • 株 、
  • 経済

講義No.g006784

生物由来のプログラムで、経済データを予測する!

人間の動きと経済データは同じ?

 自動で部屋を掃除するロボットは1台を作動させると合理的な動きで掃除をしますが、実験で10台くらいを同時に連動させると変な動き方をするようになります。
 人間社会にも同じような現象が見られます。一人ひとりは、思考や価値観などの規則性に基づいて動いていますが、全体を見ると一見バラバラの動きに見えるのに微妙な法則性があったりするのです。このような複雑な動き(カオス)は、株式や為替レートなどの経済データにも見られます。価格や相場には、企業の業績、各地で起こった事件や事故、うわさ話などが複雑に影響し合っているからです。

生物の神経回路に学び、自分で上手くなる

 経済データのような複雑なものを予測するには、材料となる情報が多すぎて、またその情報も不確かなので、従来のコンピューティングでは計算できません。そこで短期的な予測をするのに役立っているのが、生物の仕組みを生かしたプログラムです。
 その1つ「ニューロコンピューティング」は、生物の神経回路網をモデルにしたもので、コンピュータが自主学習していく手法です。評価のルールだけを最初に決めておけば、あとは自動的に修正を繰り返して、予測の精度を上げていきます。人間が練習をして上達していくプロセスと同じだと言えるでしょう。

生物の進化の仕組みに学び、生き残りを競う

 また「遺伝的アルゴリズム」や「遺伝的プログラミング」は、生物進化の仕組みをプログラムにした手法です。例として「コンピュータの中に、株や為替の取引をする複数のディーラーを雇う」ことをイメージしてください。ディーラーはエリート集団ではなく、わざと多様な顔ぶれにします。各々は異なる遺伝子(解法)を持って取引をしますから、当然、答えは違ってきます。予測を当てて資産を増やす者は生き残り、増やせない者は消えていき、たくさんの答えがある中で、結果として短期的な予測が当たるようになるというわけです。科学的根拠は弱いのですが、複雑な動きを予測するには有効な手段と考えられています。

関心ワード
  • ソフトウェア 、
  • ニーズ 、
  • データ分析 、
  • 経済 、
  • アイデア 、
  • システム 、
  • アプリケーション 、
  • 文系 、
  • プログラミング 、
  • 経営学

講義No.g008763

「あったらいいな」を実現するのは、文系のプログラマーのアイデア

誰もがプログラミングを学ぶ時代へ

 経営学や経済学においても、情報ネットワークやコンピュータを用いたデータ分析は欠かせません。文系出身者も、例えば「株や為替を予測するソフト」を作るといったプログラミングのスキルがあると、研究でも実社会でも役立ちます。
 小学校でのプログラミング教育必修化が決まるなど、小学生でも簡単なプログラムを組む機会が増えています。つまり、プログラミングは誰でもできるものなのです。ただし、初心者が習得するには、手順や手法について工夫が必要になります。

目に見える形にすれば理解しやすくなる

 一般的にプログラミングは、パソコン内で作って完結するものですが、パソコンの外に取り出すと初心者にもわかりやすくなります。LED電球を思い通りに点滅させるプログラムは、目で見て理解できます。これは信号機と原理は同じですし、モーターに変えればロボットが走り出します。
 こうしたスキルの習得は、市販されているソフトやモジュールを使えば簡単に実現できます。さらに、大学生は小学生にプログラミングを教える機会もよくあります。教えることを通じて、初心者が学ぶには何が必要か、ステップアップでの注意点は何かを理解することができます。

社会ニーズに合うアプリを開発するのは文系出身者

 もちろん、ハード面や技術開発などは理学系や工学系の領域です。しかし、経営学や経済学などを学んだ人は、経済の動きや社会ニーズに合わせた「あったらいいな」というシステムやソフトを作ることができます。実際に、ソフト開発では文系出身のプログラマーが数多く活躍しています。例えばセンサーで高齢者の家の温度をスマホに知らせる熱中症対策用アプリなどを実現することも可能です。経営や経済に強い人こそ、社会貢献につながるアプリ開発が可能になるのです。
 今後はAIや、もの同士のインターネットといわれるIoTのニーズが高まる時代を迎えます。それらをどう生かすかはアイデア次第です。だからこそ、ますます文系の発想によるプログラムが必要となるでしょう。

この学問が向いているかも 経営システム工学、経営情報学、経営学

豊橋創造大学
経営学部 経営学科 教授
今井 正文 先生

メッセージ

 大学4年間で、ぼんやりとでもいいので、自分がやりたいこと、その中から仕事に結びつくものを見つけてもらいたいと思います。僕は工作が好きで、コンピュータやロボットに関わりたくて工業大学へ進み、今はなぜか経営学部でプログラミングを教えています。
 ゼミでは、経済データの予測などの研究をしていますが、そのような分野に興味があるなら、ぜひ一緒に研究しましょう。今、コンピュータができない人でも、4年間でできるようになるので大丈夫です。また、ビジネスに必要だからプログラミングを学びたいという人も歓迎します。

先生の学問へのきっかけ

 子どもの頃はロボットアニメや工作が好きで、「ロボットを作りたい」というのが私の夢でした。工業大学で学ぶうちに、複数の搬送用ロボットの活動量を示すグラフが、株や為替などの経済データと似ていることに気づいて、それが経営システム工学につながる現在の研究へのきっかけになっています。
 経済データを予測する研究には、プログラミングが不可欠です。試行錯誤しながら文系の学生を指導してきたことが、プログラミング教育の確立につながりました。今後はさらに、文理融合のセンスが大切になると実感しています。

大学アイコン
今井 正文 先生がいらっしゃる
豊橋創造大学に関心を持ったら

 豊橋創造大学は、実践的な教育により次世代を担う創造性豊かな人材を育てていくことを教育理念としています。常に社会のニーズをとらえ、新しい“学び”を提案していきます。経営学の総合的な知識と問題解決能力、そして高い志を備えたビジネスパーソンの育成を目的とした「経営学部」、高度な専門知識と実践力を備えた理学療法士・看護師を育成する「保健医療学部」とともに、社会に貢献する人材育成をめざします。