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世界をリードする角膜再生医療の最前線

高校1年生 もともと医療に興味があったのでこの講義を選びました。角膜が再生できることを知らなかったので、驚きました。最後の手術映像が見れたことが感動しました。注射を目の中に入れるということが想像できなかったので見れて良かったです。
高校1年生 技術が向上して、患者の負担が減って長期間維持することができるとわかった。自分も困っている人を助ける職に就きたいと思いました。
高校1年生 角膜について知れてよかったです。あまり知らない分野を知る機会がこの講義で良かったと、とても思いました。
高校1年生 とても興味深く、わかりやすかった。
高校1年生 1つの症状にいくつもの療法があり、その中でも優劣があることを知った。
高校2年生 再生医療という技術についてより興味が湧き、もっと深い内容を知りたいと思いました。
高校2年生 細胞注入による手術の良さを知ることができました。移植より再生医療の方が色々な面で良いのかもしれないと思いました。細胞注入の方法がもっと広まって、身近なものになってほしいです。
高校2年生 角膜移植がこんなにも安全で簡単にできていて非常に驚きました。
高校1年生 色んな人の眼をこれからも治していってあげて下さい!
高校1年生 とてもおもしろかったです。
高校1年生 角膜そのものを移植するのではなく、必要なところだけを移植して患者さんの負担、リスクを減らしているのに驚きました。
高校1年生 とてもわかりやすかったです!
その他 医療が発展していることに改めて、感じました。
高校1年生 日本が角膜再生医療の最先端を走っていると知りすごいことだと思いました。
高校1年生 僕は、外科とか小児科とか、しか知らなかったのですが、角膜再生医療ということで、僕は、角膜は、目なので再生医療とかは、出来ないものだと思っていたのですが、今回の講義を拝見して、不可能を可能にしてしまう先生方の凄さや、是が非でも解決策を見つけ出す根気強さが、よく伝わってきました。また、先生の講義は、図や動画を用いててすごくわかりやすかったので楽しめました。ありがとうございました。また、この講義を参考に今後の進路に役立てたいと思いました。
高校1年生 開発された技術が、じゅう来のとどうちがうか知り、興味をもてた。
高校1年生 角膜再生医療に興味があったので、とても楽しかったです。
高校2年生 おもしろかったです。
高校2年生 本日はお忙しい中ありがとうございました。角膜の移植はとても凄いと思ったし興味がわきました。
高校1年生 僕も網膜の病気を持っているので、聞けてよかったです。
高校1年生 非常にわかりやすく、有意義な時間を過ごせました。

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関心ワード
  • 上皮細胞 、
  • 角膜 、
  • 治療法 、
  • 培養 、
  • iPS細胞 、
  • ES細胞 、
  • 視力 、
  • 手術 、
  • 移植 、
  • 細胞 、
  • 目・眼 、
  • 再生医療

講義No.g006692

世界をリードする角膜再生医療の研究

従来の移植では救えない患者さんを助けたい

 移植を必要とする病気の中には、ドナーの不足や、提供された臓器や組織をそのまま移植しても十分な治療効果が得られない場合があります。角膜の再生医療の研究は、従来の角膜移植では治せない病気に対する新しい治療法の模索から始まりました。

細胞注入治療で視力を回復する

 角膜の再生医療で、日本は世界トップを誇る実績があります。例えば黒目の表面を覆う「角膜上皮細胞」の治療では、シート状に培養した角膜や口腔粘膜の細胞を移植する方法が2000年頃に日本で確立され、複数の大学病院などで行われた臨床試験で治療効果が確認されています。
 また黒目の裏側にある「角膜内皮細胞」は、角膜の含水率をコントロールして角膜を透明に保つ大切な細胞ですが、体内では再生できない細胞で、病気やケガ、手術で損傷すると角膜が濁って視力が悪くなります。培養も難しく、従来は角膜移植しか治療法がありませんでしたが、移植したドナーの細胞が再び減ってしまうことが問題でした。しかし最近では、角膜内皮細胞の体性幹細胞の培養に成功した上、注射で細胞を移植する世界初の再生医療が開発されました。細胞の接着をよくする「Rhoキナーゼ阻害剤」という薬と、培養した細胞を一緒に注射すると、角膜内皮細胞が患者さんの目に定着しやすいことがわかったのです。

日本の再生医療を世界中の患者さんに

 角膜が濁って視力が大幅に下がる「水疱(すいほう)性角膜症」の患者さんに、この治療を行ったところ、手術後は角膜が透明になり、良好な視力を回復しました。将来、1人のドナーから数百人分の角膜内皮細胞を培養することが可能になれば、大勢の患者さんを治す画期的な治療法になるでしょう。また、この体性幹細胞を使った再生医療の技術は、ES細胞やiPS細胞を用いた再生医療にも応用が期待されます。
 日本発の角膜再生医療が、世界中の患者さんを救う日が待ち望まれているのです。

関心ワード
  • 上皮細胞 、
  • 角膜 、
  • 医療技術 、
  • 移植 、
  • 培養 、
  • 細胞 、
  • 再生医療 、
  • 目・眼

講義No.g006693

治せない病気へのチャレンジ、再生医療で光を取り戻す

角膜は視覚情報の窓

 眼球の表面にある角膜は、0.5mmほどの透明な組織です。ヒトは、外界からの情報の約7割を視覚から得ており、角膜が混濁すると視力が低下して日常生活に大きな影響を及ぼします。
 角膜の病気の治療として、ドナーの角膜を移植する「角膜移植」がありますが、角膜上皮の組織幹細胞がなくなった患者さんには十分な効果が得られないことが悩みでした。そこで、「角膜上皮細胞をシート状に培養して移植する」というアイデアが生まれ、日本における再生医療の先駆けとなる技術が開発されました。

羊膜を使って角膜上皮細胞のシートをつくる

 生体の角膜上皮細胞は、5~6層に積み重なったシート状の構造をしています。この構造は、まばたきや乾燥などの外的なストレスから、角膜を守るために重要です。角膜上皮の組織幹細胞をシャーレの上で培養するときには、このようなシート状の立体構造をつくることが難しく、長い間の課題でした。さまざまな材料を使った培養技術の開発が行われ、「羊膜」とよばれる母親の子宮内で胎児を包んでいる生体の組織を基質として使うことで、きれいな培養角膜上皮シートをつくることができるようになりました。さらには、患者さん自身の口の中の粘膜から、角膜上皮細胞のような細胞をつくることにも成功し、拒絶反応のない自己組織での角膜再生医療が実現しました。また、温度応答性培養皿を用いることによって基質を使わないシート移植も可能になっています。

日本の角膜再生医療は世界トップレベル

 日本の角膜再生医療は、世界トップの実力を誇ります。日本では2000年頃から角膜や口腔粘膜を用いた培養上皮シート移植の臨床試験が行われており、その効果が確認されています。さらに最近では、これまで増殖しないと考えられていた角膜内皮細胞の培養技術が確立され、細胞注入移植による角膜内皮の再生医療の臨床試験が始まりました。目の病気に苦しむ世界中の患者さんに光を与えようと、さまざまな再生医学的なアプローチで研究が進んでいるのです。

この学問が向いているかも 医工学、医学

同志社大学
生命医科学部 医工学科 教授
小泉 範子 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 高校の勉強には教科書があり正解があります。しかし、社会に出てからあなたが出会う多くの問題には解法も正解もありません。自分自身で考えて納得のいく答えを導き出す、そしてその答えが正しかったかどうかを決めるのも自分自身です。選んだ道を後悔しない、いつもそんな気持ちでチャレンジをしてください。あなたの能力の限界を決めるのは、親や先生ではなくあなた自身です。

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小泉 範子 先生がいらっしゃる
同志社大学に関心を持ったら

 同志社の創立者新島襄は、1864年、日本の将来を憂い、国禁を犯して脱国、欧米で学び、帰国。そして、1875年、京都に前身となる同志社英学校を設立しました。現在、同志社大学の校地は2つあります。今出川校地は同志社大学の誕生の地であり、140年以上にわたる同志社の歴史を感じることができるキャンパスです。キャンパス内の5棟は国の重要文化財に指定されています。京田辺校地は緑豊かな自然に包まれ、79万m2という広大な敷地に最新の施設・設備を有し、現代建築の精緻さを誇る学舎が並んでいます。