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外来植物の功罪

高校1年生 外来植物を日本から失くすのはできない気がします。でも減らすことはできる気がしました。
高校2年生 日本が開発した、緑地に戻す方法はとてもすごいと思ったし、それと共に外来生物のことについても理解できて楽しかったです。
高校1年生 環境のことについてよくわかった。楽しかったです。
高校2年生 新しく知ることが多かったです。
高校1年生 分かりやすいご講義ありがとうございました。
高校1年生 面白く、分かりやすい講義ライブをありがとうございました。
高校1年生 のり面については初めて知りましたが、興味をもちました。
高校1年生 ほぼ知らない状態でも、とてもわかりやすく、とても有意義な30分をありがとうございました。
高校2年生 高速道の周りもよく観察するとのり面だらけなのだろう。
高校3年生 外来植物についてくわしく知ることができました。これからも外来生物について考えたいと思う。
高校1年生 外来植物は悪い面だけではなく役に立つことがわかった。
高校1年生 外来植物の利点と欠点?がよくわかりました。生命環境についても興味がわきました。
高校2年生 緑化という単語はよく耳にしますが、詳しく知らなかったので今回で興味がもてた。
高校1年生 興味がわいた。
高校3年生 外来植物の与える影響や、実際にどのように植物が成長していくかという過程の写真もあったので、分かりやすかったです。
高校2年生 一回大学を見てみたいです。
高校2年生 中学生のころ部活で外来種の植物に関する研究をしていたのでその発展になりました。
高校1年生 おもしろくて、わかりやすかった。
高校1年生 外来植物についてもっと詳しく知りたいと思いました。
高校1年生 植物や動物にはもともと興味があり、とても楽しく受けることができました。ありがとうございました。
高校1年生 スプレー工法を聞いたとき、考え出した人はすごいかしこいなぁと思いました。
高校1年生 植物に興味をもった。
高校2年生 高速道路の緑を取り戻すための方法がよくわかりました。入りたいなと思いました。
高校1年生 その大学に必ず行きたいです。
高校2年生 とても興味ある講義で楽しかったです。
高校1年生 外来の植物について深く知ることができました。
その他 スプレー式の方法におどろきました。
高校1年生 もっと植物のことについて次は取り入れてほしいです。

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関心ワード
  • アクアリウム 、
  • 外来種 、
  • 緑化 、
  • 生態系 、
  • 道路 、
  • 植物

講義No.g005563

外来植物から日本の植物へ~新しい緑化の形をめざす~

日本の緑化に大活躍した外来植物

 道路建設や宅地造成などによってできる斜面(のり面)を放っておくと、日本は雨が多いために崩れてくる恐れがあります。崩落を防ぐためには、コンクリートで固めたり、緑で覆うなどの対策が必要です。そこで選ばれたのが、費用が安く見た目も良い緑化です。牧草を使った緑化スプレー工法は、日本で開発された技術で、1963年の名神高速道路建設時に大々的に使われました。これが見事に成功し、今では高速道路ののり面はきれいに自然回復しています。その後スプレー工法は、世界に広まっていきました。

緑化がもたらした思わぬ副作用

 最初にのり面に吹きつけられたのは、牧草の種でした。やがて牧草が育ってくると、ほかの植物も侵入してきます。一方で牧草が実らせた種はその後、道路沿いに流されて行きました。そして日本全国の道路沿いに牧草が広がっていったのです。これが問題を引き起こします。なぜなら使われた牧草は外来種で、しかも非常に強い繁殖性を持っていたからです。山岳道路でも使われた牧草は、いつの間にか山の中にまではびこるようになってしまいました。その結果、日本本来の植生が失われ、外来種の牧草に取って代わられてしまったのです。

外来生物法で生態系を守る

 2005年に「外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)」が施行されました。この法律は、日本本来の生態系を損ねたり、農林水産物に被害を与えたりする恐れがある外来種の輸入や栽培を禁止しています。動物ではブラックバスやアライグマが対象となり、植物ではアクアリウム用の水草などが販売禁止となりました。外来種の牧草については禁止指定こそされなかったものの、可能な限り使用を控えるよう議員決議がなされています。しかし牧草は、緑化だけでなく牧畜業でも使われるので、使用制限は難しいのが実情です。そこで日本本来の植物を活用して、自然な植生を回復させる新たな緑化の形の研究が進められています。

参考資料
1:緑化スプレー工法
参考資料
1:外来植物を使わない緑化工法
関心ワード
  • 命(いのち)・生命 、
  • 在来種 、
  • 繁殖 、
  • 遺伝子 、
  • 外来生物 、
  • 外来種 、
  • 植物 、

講義No.g005835

日本古来の植物がなくなる、今そこにある危機!

「きれいだから」と花を植えて招いた失敗

 1990年頃から、日本各地で毎年6月になると、黄色いキクのような花があちこちで咲き誇って目立つようになりました。これはオオキンケイギクと呼ばれる花で、その原産地は北アメリカです。その頃、大阪で花博(国際花と緑の博覧会)が開催され、全国で花を植える運動が広がっていました。このときに採用されたのが「ワイルドフラワー工法」という欧米産の野生の花の種をブレンドして散布する方法です。野生の花は生命力が強いため、その環境に合ったものが生き残ります。その結果、各地でオオキンケイギクが繁殖するようになり、元から生えていた日本の植物が消えてしまったのです。

人が持ち込んだ外来種が日本の在来種を滅ぼす

 外来種が増えると、元からいた在来種が追いやられてしまいます。例えば琵琶湖では、放流された外来のブラックバスが、在来の魚を餌として繁殖しました。そのためニゴロブナやモロコなどが激減しています。
 同じことがオオキンケイギクによっても引き起こされています。最終的にブラックバスが駆除の対象となったのと同じように、オオキンケイギクも特定外来生物に指定され、栽培は禁止されました。ところで、歴史をさかのぼれば、春の七草として私たちに身近なセリやハハコグサも外来種です。これらは3000年ぐらい前に稲や麦とともに日本に入ってきた植物です。あまりに昔のことなので、今では日本種として扱われていますが、これらを日本に持ち込み全国に広げたのは、やはり人間でした。

在来種を守ることの意味と目的

 外来種が問題とされる理由はいくつかあります。一つは在来種と交雑して種の起源を遺伝子からたどることができなくなり、科学研究の妨げとなることです。あるいは琵琶湖のブラックバスによる被害のように、鮒ずしとなるニゴロブナなど、食材となる魚が捕れなくなり、経済的な損失が出ることがあります。これらの科学的な観点と経済的な観点に加え、今の環境を後の世代に残すことも合わせて、外来種の問題を考えていく必要があるのです。

この学問が向いているかも 造園学、緑化工学、植物生態学

大阪府立大学
生命環境科学域 緑地環境科学類 教授
藤原 宣夫 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 家を建てたり道路を作ったりと、人間はさまざまな開発行為を行います。そのとき問題となるのが、自然が破壊されることです。緑化は、壊された自然を復元するための手法です。日本の植物を使って、「日本本来の景観を取り戻すこと」、これが私の願いであり、研究テーマです。緑化に興味のある人は、積極的に野外に出かけて、植物や動物を観察する目を養ってください。緑化研究の第一歩は自然観察です。山歩きが好きな人や自然を愛する人は、ぜひ私と一緒に学びましょう。

先生の学問へのきっかけ

 私が子どもの頃、日本は公害に苦しめられていました。水俣病やイタイイタイ病など、公害による被害の状況が、幼かった心にしっかりとインプットされたのです。そして中学2年生のときに出会ったSF小説が、将来に決定的な影響を与えました。それは『砂の惑星』という本で、砂漠状態となった星に、緑を復活させるプロジェクトが描かれていました。この小説から、生態学のすごさを学んだのです。やがて大学の進学のときに「緑化」をキーワードに進路を探しました。そして、当時日本では3校しかなかった「環境緑地学科」に進んだのです。

大学アイコン
藤原 宣夫 先生がいらっしゃる
大阪府立大学に関心を持ったら

 公立大学法人大阪府立大学は、2005年、大阪府立大学・大阪女子大学・大阪府立看護大学の3大学が統合してスタートしました。
 そして2012年、公立大学法人大阪府立大学は「国際・多様・融合」をキーワードに、7学部28学科から4学域13学類体制にカリキュラムを再整備しました。加えて、大学院7研究科も19専攻から21専攻へと、研究分野をより充実させます。
 広大な敷地と最新の設備を整え、恵まれた教育・研究環境を学生の皆さんに提供し、高度研究型の総合大学として人材育成に努めています。