夢ナビ

法律家として、ブランディングやコンサルティングに関わる

講義No.11396

ブランディングに関わる法律家とは

 法律を学び、法律家として活躍するには、どのシーンで法律をどう意識して、クライアントに利益をもたらすかといった実践力が必要です。例えば企業や自治体、団体の評価向上のためのブランディングでは、知的財産や商標、特許、著作権といった法律が関係します。ブランディングとは、マーケティングも含めて戦略を立てることです。当然、企業や団体に利益をもたらす、コンサルティング的な要素も含まれます。そこに、法律家としていかに関わるかを検証します。

企業イメージや戦略を法の視点から検証

 ブランディングには、企業イメージなど全体のブランディングと、商品や事業などの個別のブランディングがあり、それぞれを考える必要があります。例えば企業のマークやエンブレムであれば、知的財産や商標権の観点から検証し、アドバイスします。また、企業にとっては、商品を売るための戦略が重要です。マーケティングの視点で考えると、一番理解してくれる人たちをターゲット層にすれば、高い価格で売れるでしょう。ご当地キャラがブレイクした法則を検証すると、ヒットする法則が見えてきます。こうした知識を総合的に活用し、どう売り込むかを考えるのです。
 これらの企業活動においてコンサルティングしつつ、商標登録や著作権といった法律をチェックします。そこには、教科書的な白か黒かという基準はありません。これだけ商品が多様化している時代です。グレーゾーンも把握し、企業が不利益にならない判断をします。

海外の法律を把握することも不可欠に

 現代はインターネットで取引する時代であり、取引は国境を越えるため、海外の法制度も考慮する必要があります。特許についてはそれぞれの国での申請が必要ですし、意匠や知的財産といった分野は、国によって法律がまったく異なります。こうした多彩なフィールドで、法律の分野で何ができるのか。実践的な法律家として生き抜くためには、物事を多角的に見極める力が必要になります。

この学問がむいているかも法学、経営学、新領域法学

金沢大学
人間社会学域 法学類 教授
大友 信秀 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 20年後の日本を想像してみてください。日本の人口はさらに減少し、内需では経済が回らず、海外に進出せざるを得なくなります。アジアを見ると、中国は高齢化がさらに進み、一方人口増加が予測されるインドネシアがアジアの中心になっているかもしれません。
 そうした未来を見据えた時、今、何をすべきかが見えてきます。大学は、生きる力を身につけるところです。自分で進路を選択し、自分で責任を持って行動することが大切になります。しっかり基礎を学び、大学で生き方を見つけてください。

メッセージ

 高校時代は、ほぼ勉強しませんでした。大学受験の直前に勉強して進学したものの、やりたいことがなく就職しませんでした。バブルが弾けて、ようやく真剣に自分の将来を考え、大学時代に商法のゼミで興味をもったことから、大学院に進み、国際私法を学んで今に至ります。海外の法律家と関わり、地域活性化のために自治体や企業と協力して実践的な研究をしています。研究者になって、本当にやりたいことができ、人生が豊かになりました。

メッセージ

大学教授/弁護士/医者/製造業知的財産部担当・法務部担当/研究開発ベンチャー取締役/警察官/国立開発研究法人職員

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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大友 信秀 先生がいらっしゃる
金沢大学に関心を持ったら

 金沢大学は150年以上の歴史と伝統を誇る総合大学であり、日本海側にある基幹大学として我が国の高等教育と学術研究の発展に貢献してきました。本学が位置する金沢市は、日常生活にも伝統文化が息づき、兼六園などの自然環境に恵まれ、学生が思索し学ぶに相応しい学都です。江戸時代から天下の書府とも呼ばれ、伝統の中に革新を織り交ぜて発展してきた創造都市とも言えます。「創造なき伝統は空虚」との警句を胸に刻み、地域はもとより幅広く国内外から来た意欲あるみなさんが新生・金沢大学への扉を共に開くことを期待しています。

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