夢ナビ

コミュニケーションを学び、成長できる留学にするために

講義No.10946

海外留学は短期化・増加傾向

 2009年からの10年間をみると、1年以上の長期留学生をする大学生の数は微増ですが、短期留学生(1カ月未満)は約1万6000人から約7万6000人に増えており、総数はかなり増えました。留学者数を増やすことは日本の政策でもあり、国の奨学金制度なども活用でき、多くの大学が窓口となっています。

異文化コミュニケーション学と留学

 異文化コミュニケーション学とは、留学や国際交流のような外国人との交流から、身近な人との環境や価値観の違いを意識することまで、異文化理解を進める領域です。重要なのが、人それぞれの「違い」、多様性(ダイバーシティ)を受け入れ、コミュニケーション能力を高めていくことです。例えば、車椅子の必要な学生が留学をし、帰国後、本人はもちろん、一緒に行ったほかの学生たちがともに人間的な成長を遂げていたという事例があります。全員が見知らぬ外国で協力し合い、他者への手助けが自然な形で実践できるようになっていたのです。こうした成長は将来の仕事や、人との付き合いにおいて、生涯その人の財産になるでしょう。留学の成果として言語の上達に注目が集まりがちですが、こうした精神的成長は、数字では測れない、きわめて質的な資産です。

アフターコロナの留学

 新型コロナウイルスが世界的に流行し、留学生を海外へ送り出したり受け入れたりすることが困難になったため、留学のあり方も変化を余儀なくされました。コロナ禍によって急速にオンラインでの国際交流が進み、留学前の段階で現地の人たちと顔なじみになり、留学中もオンラインで出身大学から助言を受けられる、といった変化が起きています。また、世界の大学などから提供されている無料の大規模公開オンライン講座「MOOC(ムーク)」も、留学に向けた準備教育などに活用されています。

この学問がむいているかも異文化コミュニケーション学

順天堂大学
国際教養学部 国際教養学科 講師
髙濵 愛 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 異文化コミュニケーションという学問領域に進む学生は、英語が好きだったり、社会情勢や世界史、地理を学びたいと考えたりする方だと思います。大学4年間で、留学に関心があるならぜひチャレンジしてください。異文化コミュニケーションの事例や考察などを、留学前や帰国後の学生に伝えると留学の成果が最大限に生かせるようになります。
 さらに、留学や異文化コミュニケーションを学んだ経験は、大学卒業後もずっと生涯を豊かにしてくれるはずです。私も応援しますので、順天堂大学国際教養学科で一緒に学びましょう。

メッセージ

 幼稚園時代に、国際交流サークルに参加していました。そのサークルを通じて中学2年生でアメリカで短期のホームステイをした後、翌年にはホストファミリーの一人をわが家へ迎えました。そうした交流が現在の教員としての活動につながっています。大学時代には中国などに短期留学へ行き、大学院生としてアメリカにも留学しました。これらの留学経験には多くの学びや成長があり、人生の財産になったと実感しています。留学の価値や意義を後輩にも伝えたいと考え、留学する世代を育成したり、大学の国際化に関する活動に取り組んだりしています。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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髙濵 愛 先生がいらっしゃる
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 順天堂大学国際教養学部は、人を強く思う気持ち「仁」の精神を生かし、社会課題、異文化コミュニケーション、そして健康をテーマに、世界に目を向けたグローバルな視点で問題を解決できる真のグローバル市民を育成します。
 問題が起きている外国に赴き、課題と向き合うだけではなく、それがなぜ起こったのか、どんな仕組みがあれば、解決の方向に向かうのか、そして何よりも、それは誰のために行うのか。そんな人を思うことのできる力を身につけてください。専門知識を学び、国境を越えて誰かを思う人を、私たちは全力でサポートします。

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夢ナビ編集部