夢ナビ

イタリア人の心のひだに触れるには?

講義No.10772

イタリアの魅力に直接アクセスする楽しさ

 あなたは外国を旅していてお腹がすいたら、世界中にあるハンバーガーチェーン店に入りますか、それとも地元の人が行く、英語のメニューがない店に入りますか? 観光客にとってはハードルが高いとしても、英語のメニューがない店の方がおもしろい経験ができると思いませんか?
 イタリアは、料理や美術、音楽、ファッション、自動車、バイクなど、幅広い分野で優れた文化を生み出し、多くの人を魅了しています。興味のあることを深く知りたくなると、英語を通してではわからないことが出てきます。生粋のイタリア人の中には英語が堪能でない人も多いため、イタリア語で直接アクセスした方がいいでしょう。

対話を大切にするイタリア人

 イタリア人は人間関係がとてもフラットです。イタリア語には敬語はあるものの、使われる場面はほとんどありません。例えば親子の間で、親が子どもに話す言葉と、子どもが親に対して話す言葉はほぼ同じです。また、男女の間でも使う言葉に大きな違いはなく、人々が興味を持つ対象についても「女らしい」「男らしい」という違いをほとんど感じません。また、高校生も政治について自分の意見を人の前で堂々と言い、意見が異なる人の話にも耳を傾けます。イタリア人と親しく交流すると、対話することの重要性に気づかされるでしょう。

詩を通してイタリア人の心を知る

 19世紀イタリアの詩人・哲学者であるジャコモ・レオパルディは、日本人にとっての夏目漱石のように、現在もイタリアではダンテに次いで人気のある作家です。悲観主義的と言われるレオパルディが、なぜこれほどイタリア人に愛されているのか、レオパルディの詩を読めば、ステレオタイプなイメージとは違った、イタリア人が心の奥に秘めている別の一面に触れられるかもしれません。特に詩は、翻訳ではなく書かれた言語で読むことで、より微妙なニュアンスが味わえるものです。英語以外の言語を学ぶ意味は、そうしたところにもあります。

この学問がむいているかもイタリア語学、文学

京都外国語大学
外国語学部 イタリア語学科 講師
國司 航佑 先生

メッセージ

 高校・大学時代は、本当に楽しいと思えることを探す時期だと思います。事情が許す限り、将来の仕事やお金に還元できることだけにとらわれず、目の前にある知りたいこと、やりたいことに積極的に取り組んでみてください。さまざまな経験をたくさんしていれば、就職の選択肢も自然に広がっていきます。
 仕事だけが人生ではありません。もちろん仕事が楽しければよし、そうでなくても、趣味や家庭などで豊かな時間を過ごすことで人生が楽しめる可能性があることを、ぜひ知ってほしいです。

メッセージ

 海外で暮らしてみたいと漠然と考えていて、高校生の時に交換留学制度でイタリアに1年間留学しました。メジャーなアメリカやオーストラリアは避け、サッカー部員として憧れていたという程度の理由で選び、留学直前の1カ月間イタリア語を勉強しただけで、ほとんど英語が通じない環境に飛び込みました。初めはコミュニケーションがまったくとれませんでしたが、ホストファミリーのおかげでイタリア人が好きになり、語学も身についた手応えを得られました。さらにイタリア語を学びたくて大学で専攻し、現在に至っています。

メッセージ

教育関連/アパレル/商社

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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國司 航佑 先生がいらっしゃる
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 京都外国語大学は2018年4月に「国際貢献学部」を開設。専攻語を徹底的に学ぶ「外国語学部」とともに、学部・学科の枠を越えた学びで、確かな語学力と豊かな教養を身に付ける、本物の学びを提供します。国際貢献学部では、国内外のコミュニティ(地域社会)に出向き、問題解決に取り組む「コミュニティエンゲージメント」を実施。外国語学部では、複数の言語に対する理解を深めるマルチリンガル教育、ネイティブ教員による少人数制の授業を実施。異文化理解力を養い、世界の諸問題を解決に導くチェンジメーカーを養成します。

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