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世界各国に現代まで影響を与え続ける古代エジプト文明

講義No.10702

約5000年前に始まった高度な文明

 古代エジプト文明と聞くと、ピラミッドやクレオパトラ、ツタンカーメンを思い浮かべる人も多いでしょう。紀元前3000年から約3000年という長い歴史があり、文字や美術、建築、衣食住などが発展した、高度な文明がありました。その頃の日本はまだ縄文時代です。
 そんな古代の文明が、今の時代にも影響を与えています。例えば1日を24時間、1年を365日とする太陽暦やさまざまな職業は古代エジプトで誕生しています。日本との共通点も不思議と多く、漢字と同じように、エジプトの文字も絵や図から作られた象形文字です。また、日本と同じ多神教で、動植物も神としていました。

それぞれの国での古代文明のとらえ方

 ヨーロッパ諸国は古代エジプト文明を、自分たちのルーツに連なる存在として探究していますが、国によってとらえ方が異なります。産業革命発祥の国であるイギリスは、エジプトを不思議なもの、珍しいものとして見る傾向がありました。大英博物館は多くの古代エジプトの美術品を所蔵し、建築やデザインも一種の流行として影響を受けています。フランスは学術的にとらえ、象形文字の解読を成功させました。事典などの製作に長けているドイツも、エジプトの歴史から学ぼうとする姿勢が強くあります。実は、日本には江戸時代にエジプトのミイラが持ち込まれていて、不老不死の薬としても用いられました。

歴史を土台にして生まれる「創造する力」

 歴史は、現代や各国の文化と関連していることがわかると、見え方がまったく変わります。異文化への理解や国際感覚、自然に対する考え、歴史の持つ意義や人間の営みの原点などが見えてくるのです。また、人類の経験の集大成である歴史を学ぶと、それが新しいものを生み出す力となります。流行は時が経つと廃れますが、歴史を土台にしたものは今も生き続けています。歴史から真理や心理、原点を学ぶことが、文学や芸術、医学や建築といった、あらゆる分野で活躍する力の源になるのです。

この学問がむいているかも歴史学、考古学、国際関係学

中部大学
国際関係学部 国際学科 教授
中野 智章 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 今はSNSも含めて、情報にあふれている時代です。検索すれば、すぐに答えや欲しい情報が手に入りますが、それを鵜呑みにしないことです。手に入った情報が本当に正しいのか、自分で見極めて判断する力が求められています。そのうえで、自分で考え調べ、解決する力が必要です。
 その力を養うには、実際に行動し、かつ本を読むことをお勧めします。どんなジャンルでも構いません。長年教員をしていると、その人が普段から本を読んでいるかどうかは、すぐにわかります。本を読み、イメージする力や情報をキャッチする力を身につけましょう。

メッセージ

 小学生の頃、歴史好きの父親に連れられて展覧会や博物館によく行きました。小学4年生の時に行ったエジプト展で不思議な象形文字に魅せられて、「これを読めたら楽しそう!」と思いました。その思いのまま大学に進学しましたが、当時エジプトを専門とする教授は国内に3人ほどしかいませんでした。探究を深めるためにイギリスに留学、帰国後は古代オリエント博物館の学芸員として展覧会の監修などを担当しました。その後、もともと教えることが好きで、さらに歴史と現代の国々との関係を研究したいという思いから、大学の教員になりました。

メッセージ

ホテル従業員/旅行会社/商社/アパレル/銀行/大学教員

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中野 智章 先生がいらっしゃる
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 「不言実行―あてになる人間の育成」を建学の理念とする中部大学。基礎教育へのこだわりや時代の先端分野を組み込んだ応用研究、最新鋭の学習環境を通し、その実現に向けて歩みを進めてきました。設置学部は、人文、現代教育、国際関係、経営情報、工、応用生物、生命健康科学部。7学部26学科の総合大学です。

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