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読書や新聞を学校教育に取り入れる意義とは

講義No.10686

学校教育における読書

 学校教育の中で、読書は重要な役割を果たしています。学校の図書室で本を読んだり、借りたりするだけでなく、調べ学習をはじめとする探究型の学習にも取り入れられています。授業の一環としてさまざまな書籍や事典を読むことで、世の中のことを知り、それについて考え、最終的に自分の意見をまとめ表明する自己表現の力が養われます。
 インターネットは検索した情報にピンポイントでアクセスできますが、書籍は一覧性や照合性に優れ、また紙面や索引をたどるうちに、当初の目的とは違う情報も目に入ることで、より関心が広がりやすいという長所があります。

NIEとは

 NIE(Newspaper in Education)は、学校で新聞を教材として活用する活動です。1930年代のアメリカで始まり、日本では1985年にスタートし、国語や社会など教科の学習に取り入れられています。NIEには様々な手法があります。その一つである、記事のスクラップでは、児童・生徒が新聞に目を通し、その中から記事を選んで切り抜き、まとめることで、それまで知らなかった出来事を知り、社会への関心を高め、自分ごととして考えを深めることにつながります。さらに、自分の関心のあることを深く探究することができます。

実践研究を通して

 教育学の分野では、読書や新聞を教育に取り入れるための研究が進んでいます。この研究では、実践することが重要です。例えばある学校と協力した研究プロジェクトでは、授業の中で生徒がSDGs(持続可能な開発目標)に関する新聞を作りました。生徒が取材や調べ学習をして、SDGsについて学んだことをまとめた記事の内容や生徒へのアンケートなどから、得られた学習効果の検証が行われています。
 読書や新聞を通して読み書きすることは、言葉の力を養うことにつながり、それは学校教育だけでなく、生涯学習という観点からも不可欠です。読書や新聞を教育に取り入れる効果についての研究は、学校だけでなく社会の中で広く役立つものだといえるでしょう。

この学問がむいているかも教育学

帝塚山大学
教育学部 こども教育学科 准教授
德永 加代 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 高校生のあなたは、今はまだ将来やりたいことが決まっていないかもしれませんが、焦る必要はありません。友人との会話や部活動など、身の回りや日常生活の中から興味をもてそうなことや自分の長所、得意なことを見つけて、じっくりと伸ばしていってください。
 そして将来、教師や教育関係の仕事をしたいと思っているなら、世の中について広く知ってほしいと思います。日々、興味や関心のアンテナをしっかりと張ることで、いろいろなものが吸収できるはずです。

メッセージ

 小学生の頃、教師をしていた母のもとに、かつての教え子が訪ねてきました。その光景を見て「先生になるとこんなに強く人とつながることができるのか」と思ったことが、教育に興味をもったきっかけです。中学校の国語教師になり、授業で「自分史新聞」を生徒に書かせたところ、不登校の生徒も含め、熱心に取り組む姿を目の当たりにしました。新聞や図書を生かした教育を追究してみたくなり、研究の道に進みました。現在は自分の研究をもとに、より実践的な力を備えた教師の育成にも取り組んでいます。

メッセージ

小学校教員

大学アイコン
德永 加代 先生がいらっしゃる
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