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「おもてなし」や異文化交流に必要な英語コミュニケーション力とは?

講義No.08249

自国の文化と歴史、社会への理解を深める

 日本を訪問する外国人観光客は毎年増加しており、観光業界が異文化交流に果たす役割は大きくなっています。観光案内をはじめとする異文化交流には、英語は必須のアイテムで、英語力の向上は不可欠の課題です。しかし言葉の前に、あなた自身の中に「伝えたいこと」がなければ、「交流」は成り立ちません。あなたが当たり前と思っている習慣や文化を外国人に説明するのは、意外と難しいものです。日本の文化や歴史、社会についての知識や理解を深めるため、日頃から身の回りのさまざまなことに対して興味を持って眺めてみてください。

相手の文化に対しても関心を持つ

 同時に、相手の文化、歴史、習慣、宗教についても、十分な関心と敬意を払うことが大事です。「相手を知りたい、理解したい」という気持ちで接することは、交流の第一歩であり、「おもてなし」の基礎になるからです。また、一口に外国人や訪日観光客といっても、それぞれの文化的・歴史的な背景や宗教などは異なります。したがって、相手の文化や宗教について理解することは、相手に対する敬意を示すことでもあり、心のこもった「おもてなし」につながるのです。

総合的なコミュニケーション能力を高める

 コミュニケーション能力を高めることも、とても重要です。コミュニケーション能力とは、覚えている単語数の多さや高度な文法などの「語学力」だけを指すのではありません。「伝えよう」「聞き取ろう」という意欲と態度で、わかりやすい単語と文法を駆使して交流する力のことです。あなたのメッセージが明確であれば、シンプルな言葉でも十分伝わります。例えば、haveやgetなど基本的な動詞や単語を用いた表現を練習すればいいのです。
 相手の表情を読み取りながら、対話することも重要です。相手に伝わっているかどうかを察知し、伝わっていないなら別の表現を試みるということもコミュニケーション能力の一部です。これらを念頭に、伝え方を磨き、世界中の人々との交流を深めてください。

この学問がむいているかも英語学、観光学、国際文化学、文化交流学

駒沢女子大学
人間総合学群 観光文化学類 准教授
杉野 知恵 先生

メッセージ

 あなたにとって「使える英語」とはどのような言葉でしょう。「使える英語」と「使えない英語」の違いは、あなた自身が英語を使うかどうかです。どんなにつたない英語でも、あなたがそれをコミュニケーションに用いれば、立派な「使える英語」です。一方、どんなに高度な英語でも、使わなければ、「使えない英語」のままです。
 「使える英語を学ぶ」から、「学んだ英語を使う」、そして「英語を使うことを楽しく学ぶ」へと、英語へのアプローチを変えましょう。あなたが学んでいる英語が「使える英語」になるかどうかは、あなた次第です。

メッセージ

 私は小さい頃から教師に憧れ、英語の教師をめざして大学に進みました。しかし、言葉そのものより、言葉によるコミュニケーションにより関心があることに気づき、英語を使った仕事がしたいと考えて外務省に入省しました。外務省時代にはアメリカ留学の後、バングラデシュ、ヨルダン、スーダンなどへ赴任し、アジア・アフリカの世界、イスラムの世界にも触れ、国際交流の大切さや奥深さ、複雑さを目の当たりにしました。
 そして今、大学の教員となり、国際交流とそのために必要な英語のあり方を研究し、実践しています。

メッセージ

ツアーコンダクター/ツアープランナー/ホテルクラーク/グランドスタッフ/フライトアテンダント/観光・レジャー、イベント関連企業など

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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杉野 知恵 先生がいらっしゃる
駒沢女子大学に関心を持ったら

 道元禅師の「正念」と「行学一如」という教えを建学の精神とする駒沢女子大学・駒沢女子短期大学では、一人ひとりの学生が、知性と理性を備え、それを実践しうる心豊かな女性となるよう懇切丁寧な指導を行っています。
 そのため本年度より教職員が学生の皆さん一人ひとりと向き合い、手厚く面倒を見ていく「テーラーメイド教育」という考え方を取り入れます。
 私たちが考える「テーラーメイド教育」とは、学生の皆さんからの要望をそのまま受け入れることではなく、学生その人にとってもっともふさわしい教育内容等を提供することです。

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夢ナビ編集部