夢ナビ

進む日本の国際化に必要なものって何?

講義No.06736

国際化が進み、求められる多文化共生

 今、日本には多くの外国人が暮らしていて、内なる国際化が進んでいます。例えば愛知県では、全人口における外国人の割合が約2%にものぼります。異文化の人たちと協力し合える、暮らしやすいまちの仕組みとはどんなものか、いわゆる「多文化共生のまちづくり」が現代日本の大きなテーマとなっていて、各地でさまざまな試みが行われています。

一長一短がある「多言語化」と「やさしい日本語」

 多文化共生のまちづくりには、大きく2つのアプローチがあります。1つは、公共サービスや標識などを多言語(外国語)化する方法で、もう1つは、「やさしい日本語」で外国人の人とコミュニケーションをとる方法です。やさしい日本語とは、漢字に振り仮名を振ったり、表現を簡単にしたり、文章を短くしたりして、外国人にもわかりやすい日本語にすることを指します。
 この2つの方法には、それぞれ一長一短があります。案内や標識の多言語化には大変なコストがかかりますし、すべての外国語をカバーすることはできません。一方、やさしい日本語で外国人とコミュニケーションをとるには、相手にもある程度の日本語の知識が必要です。

外国人にやさしい社会は日本人にもやさしい社会

 今、外国人住民の日本語学習を支援する日本語教室が、全国で広がっています。第1の目的はもちろん日本語学習支援ですが、その根底には「より暮らしやすいまちづくりをしよう」という大きなテーマがあります。例えば、外国人にも説明がいらないほどわかりやすい標識や施設は、子どもや高齢者にも喜ばれるはずです。「日本語ができないからダメ」ではなく、もっとわかりやすい情報の提供方法があるのではないか、という問題提起にもつながっています。
 日本社会と外国人の橋渡しをするのは、異文化とのコミュニケーション能力を持った人の役割です。その意味でも、外国語学部などで外国語とともに異文化コミュニケーションや日本語教育学を学ぶ人は、日本社会の未来に大変大きな役割を担っていると言えるのです。

この学問がむいているかも日本語教育学、異文化コミュニケーション学

愛知県立大学
外国語学部 国際関係学科 教授
宮谷 敦美 先生

メッセージ

 外国語学部は外国語を学ぶだけではありません。外国語を学ぶことで自分自身の考え方や価値観を知り、異文化の人々との違いを尊重しつつ、外国語でコミュニケーションする能力を高め、世界で活躍できる人を育てる学部です。
 自分の世界を広げ、コミュニケーション能力を高めるためには、旺盛な好奇心を持つことです。ですから勉強だけでなく、学生時代にたくさんの経験を積みましょう。大学4年間で学べる内容は限られていますが、将来必ずその経験が役立つ時が来ると思います。あなたと一緒に学べる日を楽しみにしています。

メッセージ

 高校まで田舎で育ったので、外国人はテレビの中の存在でした。そんな私がことばの面白さに目覚めたのは、高校の英語担当の先生のおかげです。ひとつの文を、何種類にも英訳できることを知り、「ことばと表現のしかた」に興味を持ち、外国語学部に進もうと決めました。同じころ、新聞で日本語教師という職業があることを知り、大学進学後は外国語としての日本語とスペイン語を学びました。外国人に日本語を教える経験からコミュニケーション過程に興味を持ち、外国人にとって「?」の日本人のコミュニケーション方法について調べています。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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宮谷 敦美 先生がいらっしゃる
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 愛知県立大学は「良質の研究に基づく良質の教育」をモットーに「手づくりの少人数教育」を心掛けます。
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夢ナビ編集部