夢ナビ

あなたは外国人に日本語を教えられますか?

講義No.06481

増え続ける日本語学習者

 日本語を勉強している人は、アジア圏内に圧倒的に多く、何らかの教育機関で学んでいる人は約400万人です。30年間で30倍に増えました。昔からアジア圏に多いという傾向は変わりませんが、学びたいというその理由は変化しています。戦前から日本研究として、日本の歴史や茶道、歌舞伎、浮世絵などを勉強している人はいました。その後、日本が高度成長の時代に入って、日本製品や技術が海外で知られるようになり、それを学びたいという人たち、日本人観光客とのコミュニケーションをとる必要がある旅行業の人たち、そのような人が日本語を学ぶようになりました。それが落ち着き、日本語学習者が急増するという現象はなくなりましたが、増え続けていることは間違いありません。

「好き」なことが上達のコツ

 現在は日本のアイドル、アニメ、ゲームソフトなどのサブカルチャー、ファッション、和食が好きだからという人たちが日本語を学んでいます。日本語を勉強することでお金を得ることが目的ではなく、純粋に日本の文化が好きなので学んでいるという人も多いのです。特にヨーロッパでは日本のサブカルチャーは大人気です。このように「その国の文化が好き」という動機で語学を学ぶことは、上達が早いという傾向が見られます。

日本語を教えるには?

 熱心な日本語学習者が増えたことで、世界中で日本語教師の需要が高まっています。私たち日本人は生まれたときからシャワーのように日本語を浴びているので、無意識に日本語の文法を身につけています。そのため日本語を初めて学ぶ外国人にわかりやすく効果的に教えるには、あえてもう一度日本語を意識的に考えてみる必要があります。例えば「あの人がジョンさんです」と「あの人はジョンさんです」という2つの文はどう違うでしょう。誰にでもわかるように説明するのは案外むずかしいものです。日本語とはどういう言語なのかを考えることは、それを使う日本人や日本文化について深く、広く、新たな視点で考えることにもつながっていきます。

この学問がむいているかも日本語学、日本語教育学、日本文化論

桃山学院大学
国際教養学部 国際教養学科 Japanese Studies専修 教授
友沢 昭江 先生

メッセージ

 むずかしいと思われている日本語ですが、動詞の活用も規則的で、発音の許容範囲も比較的ゆるいので実はそれほど習得しにくい言語ではありません。現在海外でも日本でも日本語を学んでいる人はたくさんいます。ふだんなにげなく使っている日本語でも、それを「学ぶ」「教える」という点からもう一度考えてみてはいかがでしょう。友だちとのおしゃべり、テレビ、ラジオ、インターネット、そしてあふれる書籍などすべてが対象です。私のゼミではこうした多様な日本語のありさまを材料に自由に研究しています。

メッセージ

 在籍していた大阪外国語大学(現在の大阪大学外国語学部)は、世界各国から大学院留学生を受け入れ、日本語の集中講義を行っていました。私は留学生と交流するクラブに所属していたため、京都、奈良、大阪を案内したり、書道を教えたり、日本語についての質問を受けたりしたことで、日本を外から見ることの面白さを知りました。最初は日本語が話せなかった留学生ですが、どんどんと日本語が上達するのを見ることで、日本語を教えることの面白さにも関心をもつようになりました。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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友沢 昭江 先生がいらっしゃる
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 大学4年間は、実社会で活躍する前の最終教育期間です。実社会で問われるのは、解決すべき課題を見出し、その課題を具体的に解き、そして実行する力です。この課題解決と実行のためには物事の本質を見抜く力を自らが獲得していかなければなりません。
 桃山学院大学は「自ら学ぶ力」をはぐぐむ大学。勉学、クラブ活動、ボランティア活動、海外研修、キャリア支援など、学生が自身の能力を自覚し、4年間で磨き上げていくための環境整備に力を入れています。
 みなさんも桃山学院大学で「自ら学ぶ力」を身につけませんか。

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夢ナビ編集部