夢ナビ

コミックと法律と国際社会の深いつながりとは?

講義No.05792

海賊ルフィたちをつかまえるのは誰だ?

 大人気のコミック『ONE PIECE』は、海賊になった少年ルフィが仲間とともに冒険をくりひろげる物語です。漫画の中で、このルフィたち海賊をつかまえるのが、世界政府直属の海軍です。では、現実の世界では、誰が海賊をつかまえるのでしょうか? 実は、各国の領土に近いエリア「領海」は、各国の組織(日本では海上保安庁など)が警備しますが、領海の外側にある「公海」は誰もが自由に航行でき、また海賊行為を見つけたときは、どの国の船でも自由に海賊をつかまえることができると法律(国連海洋法条約)で定められているのです。

弱い国が強い国に対抗できる武器「国際法」

 このように国と国との関係を規律しているルールを国際法と言います。政治・経済・軍事で大きな力を持つ米国や中国でさえも、国際法を遵守しないわけにはいきません。例えば、ルールを破ったある国に軍事的な力で制裁を与えるにしても、世界のほとんどの国が加盟している「国際連合」という場で手続きを踏んで承認されなければならないのです。また、国連に加盟している弱小の国家でも多数派を形成すれば、自分たちに有利なルールをつくることも不可能ではありません。国際法は、弱い立場の国々が戦うことのできる、見えない「武器」だと言えるでしょう。

コミックと法律の共通点は、思考と行動への興味

 また、コンビニなどでする買い物が「売買」というれっきとした法律行為であるように、私たちの生活にはさまざまな法律があふれ、またその法律を基準のひとつにして私たちは行動しています。
 そんな法律とアニメ・コミックにある共通点があります。それは、「人が何を考え、どのように行動するかを探究する分野だ」ということです。人間の集まりである国家と国家の関係を研究対象とする国際法も、人間の思考や行動に着目することが大切な学問です。
 国際法を知ることで、国際社会の関係性や動向が理解できるようになり、アニメやコミックもこれまでとは違った視点で読むことができるようになるでしょう。

この学問がむいているかも法学

名古屋学院大学
法学部 法学科 講師
皆川 誠 先生

メッセージ

 今、「夢を持て」「目標を見つけなさい」と言われても、難しいと思う人は多いかもしれません。でも、自分が今、何ができるのかを考えながら生活していけば、必ずそのうちにやりたいことが見つかると思います。私も中学から大学までは、ずっと陸上部で走ってばかりの生活で、勉強になかなか興味が持てない時期がありました。そんな私でも、今は研究者としてやっています。あなたも、自分ができることが何なのかを考えつつ、一生懸命に高校生活を楽しんでほしいと思います。そして、できれば勉強も頑張ってください。

メッセージ

 緑豊かな田舎で幼少期を過ごしましたが、私の実家では毎年のように外国の人たちのホームステイを受け入れていました。それが言葉の違いや異なる文化を持つ外国に強く興味を抱くきっかけになりました。また、高校生の時には陸上部で長距離種目に取り組んでいましたが、そこでアフリカからの留学生と一緒に部活動に励んだことも異文化への関心をいっそう強くしました。異文化への好奇心は世界史や地理の知識と結びつき、「国同士が交流する世界の仕組みはどうなっているんだろう」というより大きな関心へと発展していったのです。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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皆川 誠 先生がいらっしゃる
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 名古屋学院大学は、キリスト教の宣教師により創立された名古屋英和学校を起源とし、約120年の歴史と伝統のある大学です。経済・現代社会・商・法・外国語・国際文化・スポーツ健康・リハビリテーションの8学部を有する総合大学です。2018年9月には、名古屋キャンパスにGLOBAL LINKS(たいほう)を開設。グローバル人材育成と地域連携教育をさらに推進します。また、2019年4月にはリハビリテーション学部が名古屋キャンパスに移転。交通至便な名古屋キャンパスで国家試験合格をめざします。

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