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講義No.09830

チームとしての学校を実現し、教員の働き方改革につなげよう

教育現場のあり方を変える「チーム学校」

 現代の学校教育現場は、多様化・複雑化しており、教員は多忙を極めています。学習内容が年々変化し、児童生徒一人ひとりと向き合うことが求められ、授業やテストのほかに登下校や給食、掃除の指導、生活習慣指導、集金に至るまで教員の仕事は山積しているのです。
 質の高い教育を実現するためには、この多忙を解決しなければなりません。そのキーワードとなるのが、「チーム学校」と「働き方改革」です。

事務職員が、教育支援専門職に

 チーム学校では、学校運営をチームの仕事として考え、学校組織の再構築やマネジメント力を強化します。教員が抱える多くの業務を専門職に分担し、教員は本来の教育に専念できる現場づくりをするのです。スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、部活動指導員、図書館司書、英語指導助手など、多くの専門職の人たちと連携しようという動きが加速しています。
 キーパーソンとなるのが、事務職員です。校長や教頭、教務主任などとタッグを組み、予算の管理、環境の整備、諸手続き、対外的な折衝などを担える絶好のポジションにいます。学校組織の運営をマネジメントする、教育支援専門職としての活躍が期待されているのです。これが、教員の働き方改革にもつながっていきます。さらに、不登校や外国人、貧困家庭といった子どもが抱える課題に、きめ細かく対応する役割も期待されています。

地域が学校運営に関わる仕組みも

 また、地域連携も不可欠です。文部科学省が推進し、各地でコミュニティ・スクール(学校運営協議会)が発足しています。これは、保護者や地域の人たちが主体となって学校運営に関わる取り組みです。教育ビジョンや課題を共有し、ともに子どもたちを育てると同時に、地域の活性化にもつながります。ここでも、事務職員によるコーディネートが期待されます。
 このように、教員がやりがいをもって教育に取り組み、児童生徒が安心して充実した学校生活を送ることを目的とした教育支援体制づくりが急務となっています。

参考資料
1:チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について
2:学校における働き方改革に関する総合的な方策について

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この学問が向いているかも 教育経営学、教育行政学

愛知教育大学
教育学部 教育支援専門職養成課程 教育ガバナンスコース 准教授
風岡 治 先生

メッセージ

 社会のあり方や先行きが不透明な時代を迎えています。だからこそ、人としてどう生きていくかを考えて人を育てる「教育」は、非常にやりがいがある仕事です。教育には、教員だけでなく、事務職員や多様な専門職員など、いろいろな関わり方があることを知っておいてください。
 また、私が社会人として大学院で学んだように、いつでも学び直しができる時代です。まずは、興味や関心があることを学びましょう。もしあなたが教育分野に興味があるなら、ぜひ一緒に学びましょう。

先生の学問へのきっかけ

 学校事務職員として公立小中学校の教育現場で働くうちに、学校組織のあり方、教職員の役割、保護者・地域との関係に疑問を抱きました。学校事務職員の研究会に参加して、課題について議論し、学校が抱える問題に触れました。学校づくりを深く知りたいと思い、働きながら大学院に通い、教育経営学を学んだ後、文部科学省や教育委員会に出向し、行政職員の立場からも教育に関わりました。その中で多様な人材が専門性を生かしながら子どもたちと関わる「チームとしての学校」という考えに触れました。その主要となるのが学校事務職員です。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

官公庁/教育委員会/学校事務など

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風岡 治 先生がいらっしゃる
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 国立大学法人愛知教育大学は、教員養成を主軸とする教育学部1学部からなる教育系単科大学です。
 国立大学の教員養成課程の卒業生の教員就職者数・率は、毎年トップクラスを維持しています。
 また、環境重視型のエコキャンパスの創造に取り組んでおり、全国にある教職員数500人以上の国立大学60大学中、愛知教育大学は、2006〜2007年度の床面積及び一人あたりエネルギー使用量が最も少ない大学として評価されています。

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