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講義No.09734

次世代のサイバーセキュリティマネジメントに関する研究

サイバー犯罪の高度化

 インターネットの利用がごく身近となった今、セキュリティの確保はとても重要な課題です。現在では、SNSや電子商取引が一般的になってきたため、個人情報を入手したりセキュリティを破ったりして多額のお金を不正に得るサイバー犯罪が増加しています。最近では、パソコン内のデータを勝手に暗号化し、それを解除するために金銭を要求するコンピュータウイルスの一種であるランサムウェアなど、リアルな世界と類似した犯罪が発生しています。

暗号や認証以外に大事なこと

 サイバーセキュリティの技術的なベースは、暗号と認証技術です。同時に忘れてならないのが、セキュリティマネジメントです。いかに暗号化や認証技術が優れ、セキュリティのルールが厳格化していても、それを運用する人間が正しく使えなければ意味がないからです。例えば、セキュリティのルールが厳しくなればなるほど運用する側のストレスは大きくなります。この負担感が大きくなると、ルールが守られなくなる恐れがあります。ルールが守られなければ、さらに守らせるべくルールが強化され、また守られなくなるという悪循環に陥ってしまいます。

新たなセキュリティマネジメントの提案

 そこで、従来のサイバーセキュリティに、新たにセンサー技術に基づく物理面、さらにセキュリティ疲れなどの心理面を加味した新たなセキュリティマネジメントが検討されています。一例として、心理面では、心理学の知見を利用してセキュリティ担当者のストレスをセキュリティ疲れとして可視化し、このストレスを軽減する方策です。また、オフィス環境やその場の状況によってセキュリティレベルを制御する、例えば、オフィスに自社の人だけの場合はセキュリティレベルを軽減し、自社以外の人がいる場合はセキュリティレベルを上げるなどの方策です。これらの検討により、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)技術を活用することで人間の負担を減らすことが期待でき、サイバー環境が安心して利用できることにつなげられます。

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この学問が向いているかも 通信・ネットワーク工学

千葉工業大学
社会システム科学部 プロジェクトマネジメント学科 教授
谷本 茂明 先生

メッセージ

 「自分で考えることが大切」と言いますが、これは基礎ができて初めてなしうるものです。どの分野においても、まずは基礎知識をしっかりと蓄えることが必要です。基礎というものは繰り返し学ぶ必要があるので、最初はあまり面白くないかもしれません。しかし、基礎をしっかりと自分のものにすることにより新たな創造が期待できます。
 理系の人でも文系の人でも専門とは異なる分野の科目を軽視してはいけません。論理的で幅広い思考には、文系も理系も含めた分野の知識などのバランスが重要です。ジャンルを問わず読書をするのもお薦めです。

先生の学問へのきっかけ

 大学は電気工学科でしたが、医用電子工学、具体的には磁界が生体に及ぼす影響について研究し、その過程で好奇心を広く持ち、専門分野にとらわれず新しいことに挑戦する姿勢が身についてきました。
 大学卒業後は通信系の会社に就職し、インターネットに関係の深いローカルエリアネットワークの開発に従事しました。その後、大学に転身し、情報セキュリティの研究を深めていくことになりました。現在は、研究者として、インターネットを安全なものにするための研究に関わっており、サイバーセキュリティの重要性を日々実感しています。

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谷本 茂明 先生がいらっしゃる
千葉工業大学に関心を持ったら

 芸の上達には、向き不向きというより、好きか嫌いかが大きく影響すると言われます。学問の道もそれに違わず、まずは興味・関心を持てることが大切です。そしてそれができたら、あとはちょっぴり努力とともに創造力を働かせればいいのです。いま「できない」ことはまったく問題ではありませんし、気にすることもありません。本学では、基礎から学べるカリキュラムが充実していますので、安心してあなたの未来が築けることでしょう。

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