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講義No.09699

独自の進化を遂げた日本のブライダルビジネス

神前式は古来の伝統ではない

 日本で一般的に行われている洋装の結婚式は、キリスト教式であると思われていますが、実は、欧米で行われているキリスト教徒の結婚式とはかなり異なるものです。
 もともと日本の伝統的な結婚式には、宗教的な要素はあまりありませんでした。神社などで行われる神前式も、実は古来の伝統ではありません。明治時代の、後の大正天皇の結婚式の際に、ヨーロッパの王室が行っているキリスト教の結婚式を参考にして、日本風にアレンジしたものだったのです。それが庶民に広がり、神前式という形が定着しました。

今のウェディングスタイルの発祥は?

 また、ウェディングドレスを着て教会で式を挙げるというスタイルは、軽井沢にその源流を見ることができます。軽井沢は、明治時代に外国人宣教師が移り住んだことから国際避暑地として発展しました。その中で、キリスト教の教会が信徒以外の結婚式を受け入れるようになったことで、教会で式を挙げる人が増えていきました。その後、1970年代にタレントの結婚式が軽井沢でたびたび行われたため、一般にも広まっていったのです。
 ウェディングチャペルという結婚式専用の教会があるのは、世界でも日本とアメリカのラスベガスくらいです。現在、チャペルでの結婚式がこれほど日本に浸透しているのは、ホテルの中にチャペルをつくり、式から披露宴までを行う「パック・ウェディング」のビジネスモデルが広がったことによります。

新しいブライダルサービスを考える

 このように結婚式の歴史を見ると、社会学、民俗学、宗教学の側面からとらえることができます。また、経営学でとらえると、今後のブライダルビジネスを考えることにつながります。
 結婚するにあたって結婚披露宴をしたいという人の割合が大きく減っている中で、現在は、ブライダルビジネスにおいても方向性を模索している時代と言えます。新しいサービスを創造していくためには、さまざまな観点から、結婚、そして結婚式というものを研究していく必要があります。

夢ナビライブ2019 東京会場

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この学問が向いているかも 経営学

千葉商科大学
サービス創造学部 サービス創造学科 教授
今井 重男 先生

メッセージ

 あなたは、大学選びをどのように考えていますか? 大学とは、多くの人にとって、最後の学びの4年間となる場所です。どの大学のどの学部で学ぶか、それは、あなたの人生にとって重要な意味を持ちます。ぜひ、多くの大学、多くの学部のさまざまな情報をしっかり理解し、比較検討し、納得した上で進むべき大学・学部を決めてください。
 検討した結果、千葉商科大学のサービス創造学部を選んでくれたのなら、とても嬉しく、そして大歓迎します。

先生の学問へのきっかけ

 18年間会社員として勤めた後、経営学の研究者になりました。自動車販売会社に勤めていた頃は経営のことは何も知りませんでしたが、労働組合の専従として会社と労働条件などの交渉をする立場になったことから、経営学を学ぼうと社会人向け大学院(修士課程)に通いました。その後、研究を深めるため大学院博士課程に進み、研究者の道を歩むこととなりました。ブライダル専門の著名なファッションデザイナーが千葉商科大学サービス創造学部の特命教授だったことから、ブライダルサービスに興味をもち、専門的に研究することになりました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

結婚式専門式場プランナー/ドレスショップ営業/葬儀業営業/信用金庫職員/生命保険会社営業/小売業アドバイザー/リゾートホテルスタッフ

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今井 重男 先生がいらっしゃる
千葉商科大学に関心を持ったら

 千葉商科大学というと「商科」のイメージが先行しがちですが、実は「商科」だけの大学ではありません。政策情報学部では文系理系を越えてITエンジニアやテレビ番組制作者が誕生し、サービス創造学部では観光・交通・スポーツ・エンターテイメント・メディア・ファッション・デザイン・健康サポート・小売流通・飲食・資産運用・ファミリーサポート・経営サポートなどの企業と連携して新サービス創造専門家を育成しています。もちろん、商経学部では伝統の強みを生かした簿記教育も充実しています。

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