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講義No.09676

キャンプでカレーを作るのはなぜ? ~キャンプ学習の本来の意義とは~

なぜ「キャンプといえばカレー」なのか?

 キャンプ体験といえば、なぜカレーを作るのでしょうか。戦後の日本では復興の原動力とするために「男女を一緒に教育して仲を深め、健全な夫婦にする」という国策がとられました。教育を推進する人々は、アメリカから入ってきたリーダー主導型のレクリエーションを参考にして、1950年代に野外体験学習を実施する青年の家のプログラムを指導しました。そのときのメニューがカレーで、その後も引き継がれ、あたかも定番メニューのように認識されました。カレーは戦後、ごちそうと考えられていたため、「青年の家ではカレーが食べられる」と宣伝すれば青年たちは興味を持ちます。そして実際に作ってみると料理経験の少ない男子が女子に疑問点を質問するため、会話が生まれると考えられていました。

キャンプファイヤーで踊るのは日本だけ?

 日本のキャンプファイヤーでは火の周りでよくゲームやレクダンスをしますが、これも戦後アメリカから入ってきた古いレクリエーションにのっとっています。青年の家でも「男女の仲を健全に深める」という国策を実現するため、ボーイスカウトのキャンプ大会であるジャンボリーを参考に、夜はキャンプファイヤーを実施していました。しかし海外のキャンプファイヤーでは、特別な日以外には全員でゲームやダンスはせず各々が自由に過ごします。

自主性を育てるためのリーダーの役割

 アメリカやオーストラリアのキャンプでは、子どもたちが話し合い、自ら選んだ活動に参加します。そのためにさまざまな分野のスキルリーダーがいて、子どもたちのやりたいことを実現させるためにサポートします。子どもたちの自主性を育てるためにはどうするか、ということを考えて子どもたちに自ら行動させるのがリーダーの役割です。
 しかし日本のキャンプは戦後のプログラムを踏襲していることが多く、リーダーが中心となって導く予定調和型の学習が多くなってしまっています。食事のメニューも子どもたち自身に考えさせるのが本来のキャンプの目的だといえます。

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手遊びに見る文化の違い

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この学問が向いているかも 児童学、野外教育学

聖徳大学
児童学部 児童学科 准教授
神谷 明宏 先生

メッセージ

 私たちが当たり前だと思っていることは、本当は誤りかもしれません。「これはおかしいのでは」と思ったことを、大学で追究していくと本質が見えてきます。ですから、あなたが疑問に感じていることを大事にして、それを自分なりに追究していってください。
 また、身近にいる人だけが友だちではありません。クラスメイトのような横並びの関係だけでなく、ななめの関係があればさまざまな考えに触れることができます。地域でのつながりや年齢の違う人とのつながりから、多様な価値観を知るようにしましょう。

先生の学問へのきっかけ

 私は小学生の頃「変な子」というレッテルを貼られてしまい、きゅうくつな思いをしました。しかし5年生になると新しい担任の教師が私をほめてくれ、評価が一変しました。学校での評価が教師個人の考えに左右されることに衝撃を受け、大学では社会福祉学を専攻します。1年生の頃から研究室に通い、子どもの教育や福祉の研究を続けました。ボランティアで子ども会のキャンプ体験の手伝いをした時、すべての団体がカレーを作っていることに気づきました。なぜカレーなのか疑問に思い調べるうちに、子どもの野外学習の研究に結びつきました。

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神谷 明宏 先生がいらっしゃる
聖徳大学に関心を持ったら

 伝統ある「保育の聖徳(R)」で心優しい保育者に。聖徳大学は幼稚園教員・保育士採用数全国1位(2018年大学通信調べ)。
 大学は児童、心理、福祉、文学、栄養、看護、音楽を、短期大学部は保育、総合文化という幅広い分野の学びが揃っています。2019年のオープンキャンパスは、4/28(日)、5/26(日)、6/9(日)、6/23(日)、7/7(日)、7/28(日)、8/11(日・祝)、8/24(土)、8/25(日)。詳細は決まり次第、随時ホームページで公開いたします。キャンパス見学は毎日受付中!

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