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講義No.09665

リゾートホテルを拠点に、地域活性化の課題を克服する試みとは?

地域活性化の問題点

 日本各地で行われている地域活性化は、さまざまな問題を抱えています。1つは継続性です。イベントの開催を中心とした活性化は、その時は集客できても盛り上がりが一時的で終わってしまうおそれがあります。また、活性化を実現するための組織や財源が築かれていないことも問題です。これがないとせっかくよいアイデアがあっても、実効性に欠けます。さらに、実践する主体が明確でないことも問題です。やはり、地域の人々主導でないと本物の活性化にはなりません。加えて、地域の人々の気持ちをくんでいるのかという問題もあります。そこで生活する人が幸福感を感じないと、せっかくの地域活性化も進まないでしょう。

新潟県胎内市の地域活性化策

 このような課題を解決すべく行われているのが、新潟県胎内(たいない)市のリゾート地域で取り組まれている地域活性化プロジェクトです。この取り組みの特色は観光という手段を使って取り組んでいる点です。リゾートホテルの業績改善と地域活性化を連動させています。ホテルの資産を生かすことができるので、実効性の高い計画を立てることが可能です。また、産(ホテル)、官(自治体)、学(大学)と金(銀行)が包括連携協定を結ぶことで、地域全体が地域活性化に資源を集中させているのです。

地域活性化に大学が関わる意義

 この中で、実際にプロジェクトを推進するのは大学です。大学は、自分たちの学びを駆使して、地域の実態を調査し、問題点を洗い出し、解決のためのアイデアや計画を提案します。特に重要なのは、地域の人々をいかに巻き込むかです。中心となって活躍するのは学生です。地域の人々と交流することで現状や要望を理解し、自ら作ったアイデアでワークショップを開催して、プロジェクトへの協力を促します。
 このような活動は、学生の社会に対する認識を大きく変えます。もちろん、経営や地域活性化に対する実践的な知識も身につきます。さらに、大学が地域社会で新たな役割を担うことで、その存在意義も高まることになります。

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この学問が向いているかも 観光経営学、コミュニティ政策学

新潟経営大学
観光経営学部 観光経営学科 教授
出口 高靖 先生

メッセージ

 私があなたに伝えたいことは3つあります。1つ目は学び続けることです。人生100年時代と言われ、これからいろいろな社会構造の変化が起こり、人類がかつて経験したことのない時代では、学び続けることが大切です。2つ目は良い先生に出会うことです。自分が一生かかってもこの先生の教えならリスペクトできるという先生を探してください。3つ目は良い本に出会うことです。自分の心を揺さぶるような良い本を見つけてください。
 大学生活の充実度は、心がけ次第で大きく変わります。これらのことをぜひ大学で実践してください。

先生の学問へのきっかけ

 訪日外国人が増加している一方で、日本人の国内旅行・海外旅行は縮小傾向です。特に都市と農村との交流はあまり上手くいっていません。こうした状況に、都市と農村の人々はどうしたら交流できるのかという課題に取り組んできました。魅力ある農山漁村体験と宿泊を結びつける計画を実践したこともあります。
 全国で地域活性化の活動は百花繚乱ですが、成果をあげるのは難しいのが現状です。研究者として、大学や学生の力で地域活性化に貢献したいと考え、都市と農村の交流に、観光というコンテンツを通して、課題解決に取り組んでいます。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

官公庁観光局/自治体地域創生/旅行会社企画/宿泊施設企画・販売/ブライダル業企画/運輸機関創生部局地域おこし協力隊

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出口 高靖 先生がいらっしゃる
新潟経営大学に関心を持ったら

 新潟経営大学は、人や社会にとっての利益を追究し、さまざまな課題を解決するための知識や技能が修得できる大学です。2学部3学科で構成されるカリキュラムは、経営学を軸に学生の興味・関心を掻き立てるさまざまな科目を設置しており、特にスポーツマネジメント学科や観光経営学科など、社会的ニーズが高い専門分野に特化した学びのプログラムが多数用意され、まちづくりや社会貢献に寄与する実践的学習が行われています。
 幅広いスポーツライフ環境や、観光資源に恵まれた新潟の地で、人や社会に喜ばれる人材育成をめざします。

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