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講義No.09653

捻挫などのけがを治療するベストタイミングはいつ?

柔道整復師とは?

 「柔道整復師」という職業を知っていますか? いわゆる「接骨院の先生」のことです。接骨院では、骨折・脱臼・打撲・捻挫(ねんざ)・挫傷(ざしょう)などの急性のけがに対して、柔道整復術を用いた応急処置を含めた治療が施されます。
 柔道整復術とは、日本古来の武術(柔術)から生まれた治療技術です。外れた関節を元に戻したり、患部を固定したりする技術のほか、血行を良くするためのマッサージ、痛みをとることやリハビリテーションなども含まれます。

「痛みがとれた=治った」ではない

 多くの人は、捻挫程度なら「そのうち自然に治るだろう」と放置しがちです。確かに痛みは消えるかもしれませんが、適切な時期に適切な対応をしないと元通りに戻らないケースがあります。人間はけがをすると、自然治癒のメカニズムが働いて回復に向かいます。けがで痛めた体を元通りにするには、その働きが止まるまでの間に適切な処置を施さなければならないのです。たとえ捻挫でも放置しておけば、靱帯が修復されないまま、痛みが治まった状態になる恐れがあります。柔道整復術はそうした事態を避けるための技術です。施術を開始するタイミングは、けがの直後、早ければ早いほどよいのです。

病院と接骨院

 柔道整復師は、医師のように投薬やレントゲン撮影、手術などの行為はできません。一方、柔道整復師は身近で患者さんに接する時間を長く確保できるので、けがに対するより細やかなケアが期待できるという強みがあります。
 最近では、医療機関(病院)が各地域で充実していることもあり、けがの治療で接骨院を選択する人が少なくなってきています。しかし、医療機関の患者数が増えすぎると、一人の患者さんが受ける医療の質の低下を招きかねません。そんな中、接骨院がけがの患者さんの受け皿となり、医療機関への過度の患者集中を防ぐことができれば、地域医療全体にとってプラスに働きます。そうした認識を世の中に広めていくことも、これからの柔道整復師の役割のひとつだと言えます。

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この学問が向いているかも 柔道整復学、ヒューマンケア学

帝京平成大学
ヒューマンケア学部 柔道整復学科 准教授
佐藤 裕二 先生

メッセージ

 「スポーツやけがのことだけ勉強していれば柔道整復師になれる」と誤解して大学に入学してくる学生が意外に多く、「こんなに勉強するとは思わなかった」という声をよく聞きます。柔道整復師は人の体に関わる仕事なので、医学的な知識がたくさん必要になります。
 もしあなたが柔道整復師をめざしているなら、手技などの技術面はもちろん、知識面でもたくさんの勉強が必要になるという覚悟はしておいてください。とはいえ、やる気をもってコツコツと頑張れば大丈夫ですから、一緒にがんばりましょう。

先生の学問へのきっかけ

 現在、柔道整復の技術などを指導しながら、人体の動きに関する研究や、今の時代に即した柔道整復術の教科書作りに取り組んでいます。幼い頃から柔道に親しんでいた私が柔道整復に興味を持ったのは、高校生の頃でした。トレーニングでけがをして、接骨院で治療を受け、柔道整復のすごさを知り、将来は柔道整復師の仕事をしたいと思うようになりました。柔道整復師の仕事で特にやりがいを感じるのは、けがで苦しんでいる患者さんに対し、手当をすることで苦痛から解放された患者さんの表情を見たときです。

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佐藤 裕二 先生がいらっしゃる
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 「実学の総合大学」、帝京平成大学。
 首都圏の4つのキャンパスには、あなたの学びたい思いに応える医療からグローバルまで5学部19学科の学びがあり、約10,000人の学生が学んでいます。各キャンパスではそれぞれ、地域の医療や暮らしに関する拠点となる施設・環境を整え、学びに応じた実学教育を展開。学生は実習を積み重ね、実践能力を身につけています。

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