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講義No.09611

楽しいだけじゃない! 子どもの運動遊びには意味がある

しっかり遊ぶ子どもはよく育つ

 子どもがしっかり体を動かして遊ぶことは、子育てにもいい影響を及ぼします。なぜなら、よく遊ぶ子どもは生活のリズムが安定するからです。早寝早起きができ、ご飯もたくさん食べ、健康で育てやすい子になります。そのような子は、保育士とのコミュニケーションもスムーズにいくと言われています。子どもたちがしっかり遊べるような遊びがたくさんあれば、保護者も安心して子育てができるでしょう。

保護者の気持ちを楽にするふれあい遊び

 また、家庭でよくやるような「たかいたかい」などのふれあい遊びは、保護者と子どもとの関係をよくしたり、育児不安を解消に役立ててくれます。子育てをする上で保護者は、自分は子育てをやれている、うまくできていると思えるようになることが重要です。これを「育児の効力感」といいます。実際にできている・いないにかかわらず、「私はできるんだ」と思えると、育児不安やストレスをあまり感じなくて済むのです。保護者が精神的に安定して元気だと、子どもも安定しやすいので、よりよい循環が生まれます。子どもとのふれあい遊びは、保護者の子育てに向かう気持ちを楽にさせてくれるきっかけにもなります。

子どもにとって大事な「できた」という経験

 子どもにとっても、いろいろな運動ができるようになるということがとても重要です。大人は、例えば逆上がりができなくても、「頑張ったからいいよ」と言いがちです。しかし、1回でもできたという経験がないと、後々嫌な思い出として残ってしまいます。早めに諦めさせたりせず、「絶対にできるから、そのために練習しよう」と、子どもといっしょになって「できた」という経験をつくることが大事なのです。
 また、子どもたちは競争することが大好きです。例えば普通の追いかけっこでも、必死になって逃げ回ります。運動遊びはできるだけシンプルで、ちょっとしたスリルがあると楽しい遊びになります。結果や勝ち負けではなく、いかに本気になって遊べるかが、子どもの遊びにとって重要なのです。

夢ナビライブ2019 東京会場

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この学問が向いているかも 社会福祉学、教育福祉学

立正大学
社会福祉学部 子ども教育福祉学科 准教授
奥富 庸一 先生

メッセージ

 私は、幼児体育について教えています。体育というと、楽しそうと思う人もいれば、嫌だなとか面倒くさいなとか、いい思い出がない人もいると思います。でも、体を動かすことが最初から嫌な人はいないのです。2歳の幼児に「向こうからワーッと言いながら走ってきて!」と伝えると、「ワーッ」と言いながら本当に楽しそうに走ってきます。
 幼児体育は、そんな「楽しい」とか「おもしろい」ということがベースになった学問領域です。興味があるなら、いっしょに運動遊びの楽しさに触れましょう。

先生の学問へのきっかけ

 私が子ども時代を過ごした大阪府堺市は工業地帯で、当時は光化学スモッグという公害もあり、外で遊ぶことが少し制限されるような環境にありました。そんな中で印象に残っている遊びは、トランプやかるた、将棋、ファミリーコンピュータです。大学に入ってからも、すぐに幼児体育の分野に興味を持ったわけではなく、最初に学んでいたのは、保護者と子どもとの関係や保護者の育児不安についてでした。そこから保護者と子どもとのふれあい遊びについて調べるうちに、子どもの頃には知らなかったたくさんの遊びを知り、研究を深めました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

保育所保育士/福祉施設保育士/幼稚園教諭/小学校教諭/幼児体育指導員/遊具メーカーなど

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奥富 庸一 先生がいらっしゃる
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 立正大学は、人間・社会・地球をトータルでケアできる人材を育成する8学部15学科を有し、多彩な学問分野において広く深く学ぶことができます。加えて充実したキャリア形成支援により、社会の多方面で活躍する優れた人材を輩出しています。本学は1872年(明治5年)東京・芝に開校の起点となる小教院を設立し、2019年で開校147年を迎えました。品川キャンパスは山手線2駅から徒歩5分の都市型キャンパス、熊谷キャンパスは東京ドーム約8個分の広大な自然環境型キャンパスをもつ、学生数1万人を超える総合大学です。

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