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講義No.09605

商品のネーミングはどうやって決めるの?

ネーミングの基本は言葉

 商品のネーミングを考えるときに、重要なことは何だと思いますか? まずは使う言葉の意味が最も大切です。その言葉のイメージを考えなければなりません。しかし、それだけでなく音や表記も重要です。耳に残りやすい音であれば、CMなどで聞いたときに後で検索されやすくなりますし、同じ言葉でもカタカナにするかひらがなにするかで印象が変わります。男性は濁音を含む力強いネーミングを好む、高齢者は少しでも漢字が入っているほうが安心するなど、表記はその商品のターゲット層にも関わってきます。

ご当地キャラの場合

 ご当地キャラの名前を考えるとしましょう。例えばそれが猫のキャラクターなら、「ニャン」をつけるかどうかをまず考えます。「ニャン」がつくキャラクターがすでに多く存在していれば、あえて避けたほうがいい場合もあるでしょう。また、ご当地キャラは土地と強く結びついているので、その土地の歴史や文化を調べる必要もあるでしょう。地元で受け入れられるためには、その地域の住民がどんな人たちなのかを考えることも重要です。さらに、近辺のご当地キャラと似たような名前にならないようにするのも大事なことですし、商標登録されているネーミングは使えません。

理想的なネーミングとは?

 アイデアは人の数だけあるので、全員が納得するものや、絶対にこれだというネーミングはありません。意外性がありながら、本質を突くネーミングはいいネーミングです。例えば「東京スカイツリー」という名前は、決定当初は「なぜタワーなのに「ツリー(木:tree)」なのかという疑問が挙がって話題になりましたが、話題に挙がることで人々の間に浸透していき、今ではタワーの代名詞に定着しました。
 最も理想的なネーミングは、それが商品名だったとわからないネーミングです。例えば「新幹線」は、今では、もともと存在していた固有名詞のように使われていますが、実はかつて日本国有鉄道(今のJR)がつけた商品名だったのです。

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この学問が向いているかも 商業言語学

中央大学
国際経営学部 国際経営学科 教授
飯田 朝子 先生

先生の著書
メッセージ

 私の専門は、「商業言語学」という分野です。商業言語学はビジネスの現場や消費者とのコミュニケーションにおいて、どのように言葉を使うかということを研究する学問です。商品のネーミングも、その対象になります。
 あなたも、コンビニエンスストアなどでついつい買ってしまう商品があるのではないでしょうか? その商品の名前にはどんな仕掛けがあるか調べてみると、商業言語学的なおもしろい視点が見つかります。ぜひ普段の買い物から商品名に気をつけてみてください。

先生の学問へのきっかけ

 学生時代に文学部で言語学を専攻していました。日本語の助数詞(数え方)の辞書や書籍を多数執筆しています。ある時、助数詞にはものを数えるだけでなく、例えば「メロン1個」と数えるより「メロン1玉」と数えた方が、高級感が出て消費者が買いたくなる効果があることに気づきました。言語学と消費者心理の接点を探してキャッチコピーやネーミングのゼミを開講し、受講希望者が殺到。人は名前次第で商品に興味を持ったり、CMやポスターで見た一言で購入を決めたりすることから言葉と消費行動はとても近いと考えて研究を続けています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

広告代理店のコピーライター・CMプランナー・営業/企業の商品開発部・マーケティング部社員/イベント企画会社のクリエイター

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飯田 朝子 先生がいらっしゃる
中央大学に関心を持ったら

 中央大学は、1885年の創立から「實地應用ノ素ヲ養フ」という建学の精神のもと、実社会が求める人材を育成する実学に取り組んできました。社会の課題に応える人材育成をめざし、豊かな教養、異文化を理解する力など、幅広い人間力の形成をめざす教育とともに最先端の学問を追究しています。熱意あふれる教員たちから生きた知識を吸収し、キャンパス内で多様な学生たちが切磋琢磨しあい、留学制度などを活用して社会を知る。中央大学は、社会に通用する実学を修得できる大学です。

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