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講義No.09599

体の「血圧コントロール」って何?

大量の血液が体を巡る

 一般的に、人の心臓から1分間に送り出される血液の量(心拍出量)は、平常時で5リットルほどですが、この値は運動時には、約20リットルまで増加します。マラソン選手の場合は、約40リットルです。これは、激しい運動によって筋肉が酸素を必要とし、それに見合う量の血液を心臓から送り出しているからです。では、私たちの体はどうやって体内の適切な血液量を測っているのでしょうか?
 実は、私たちの体には、血圧を感知するセンサーが複数あって、心臓や血管は、血液の量ではなく血圧をコントロールしているのです。

血圧コントロールとは?

 家や学校で、水道の蛇口をひねって水が出るのは、水圧が一定に保たれているからです。体の中でも同様に、血圧が一定に保たれています。つまり、運動によって筋肉が血液を必要とするときには、筋肉から特定の物質が出ることで血管を拡張させ、血液を集めています。同時に、胃や小腸など運動とは関係のない臓器の血管を引き締めたり、静脈中にたまった血液を押し出したりして体内の血圧をコントロールすることで、私たちの体は、絶妙なバランスを保っているのです。

「高血圧」の解明に貢献

 そんな中、国内外で注目を集めているのは「高血圧」の症状の解明です。高血圧の大半は「本態性高血圧症」と呼ばれ、その原因がはっきりとしない症状です。もちろん、薬で血圧を下げることはできますが、薬を飲んでめまいがしたり、薬を飲んでも症状が改善しないなど、今も症状に悩む患者さんが大勢います。
 このように未知の領域が多い血圧の世界ですが、今は血圧を下げる薬しかないのが実情です。しかし、「なぜ人は高血圧になるのか」「高血圧を防ぐためには何をしたらよいのか」など、根本原因にかかわる研究が深まりつつあります。将来的には「血圧が下がる体になる薬」(自ら血圧を下げる薬)など、今までとは違った角度から薬が開発される日が来るかもしれません。

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この学問が向いているかも 薬学

帝京平成大学
薬学部 薬学科 講師
山元 健太 先生

メッセージ

 私は高校時代、なりたい将来像は漠然としていて、今の仕事も偶然の結果といえます。しかし、中学・高校と卓球に熱中し、「運動にかかわる仕事がしたい」と考えていたことからすれば、希望に近づけたともいえます。大切なのは、「何をすればよいのかわからないから、何もしない」のではなく、わからないなりに行動することです。
 目の前のことを1つずつクリアすることで、必ず新しい出会いが待っています。人生は思わぬ方向に進むものですが、目の前の人や物事を大切にして、自分の可能性を広げてください。

先生の学問へのきっかけ

 学生時代からスポーツが大好きで、中学・高校時代は、強豪校で卓球に青春を捧げました。高校時代には、「将来は運動にかかわる仕事がしたい」と保健体育の教師をめざしますが、大学時代の恩師や仲間たちとの出会いで人生が一変しました。「こんなに楽しく研究をして、学問と触れ合う人たちがいるなんて!」と衝撃を受けたのです。そんなすてきな出会いもあって、研究人生が始まりました。その後、大学院に進学してアメリカにも留学しました。今でも、週2日は、フットサルや卓球などで汗を流しています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

薬局薬剤師/病院薬剤師

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山元 健太 先生がいらっしゃる
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 「実学の総合大学」、帝京平成大学。
 首都圏の4つのキャンパスには、あなたの学びたい思いに応える医療からグローバルまで5学部19学科の学びがあり、約10,000人の学生が学んでいます。各キャンパスではそれぞれ、地域の医療や暮らしに関する拠点となる施設・環境を整え、学びに応じた実学教育を展開。学生は実習を積み重ね、実践能力を身につけています。

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