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講義No.09591

「食」と「人間」、2つの視点で食事のあり方を考える「栄養学」

変わる食と人間との関係

 「栄養学」は食物の機能と、それを食べた人間の身体にどんな影響があるのかなどを研究する学問です。食物にフォーカスするだけでなく、そこに人間の食行動や心理的な面も含めて、本質的に栄養を考えることを目的としています。
 18世紀後半に誕生した「栄養学」は、日本において戦前・戦後の食糧不足による栄養失調症の予防や治療に実践されましたが、高度成長期を迎えるとハンバーガーなどのファストフードが入ってきて肥満が社会問題となりました。そして現代では健康志向が高まる一方で、孤食や若い女性の「やせ」が増加し、栄養の問題が複雑化しています。栄養学は時代の変遷とともに変わっていくのです。

高齢者や子どもと食の問題を考える

 日本は本格的な高齢化の時代を迎えています。高齢者は噛(か)む力、飲み込む力も弱くなり、食事量そのものが減ってきます。消化吸収率の低い高齢者が効果的に栄養を摂取するにはどうするべきかを考えることも、栄養学の役目です。また、子どもに関する問題も考えます。子どもは1回の食事で食べる量が少ないので、3食プラス栄養補給としてのおやつも必要になります。さらに、朝食を食べない子どもは身体面だけでなく、学習面や行動面にも影響があることが明らかになっています。子どもたちの健やかな発育のためのさらなる取り組みが求められています。

病気の治療にも関係する食事

 食事は、健康維持だけでなく病気の治療にも関係しています。例えば、糖尿病患者に対して食事療法は大きな効果があります。病気に合わせた食事が症状を改善したり、重症化を防いだりすることは明らかです。そして、食事は単に栄養を摂取することだけが目的ではありません。食事は人間にとって365日欠かせないものですから、楽しい食事は、精神的な面でも人間の身体に大きく影響します。現代は人々のライフスタイルも食事のあり方も多様化しています。食事という切り口から、人と社会のいろいろな面が浮き彫りになるのです。

夢ナビライブ2019 東京会場

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食事の大切さ!

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チーム医療にも欠かせない管理栄養士

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食は精神面でも支えることができる!

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講義を視聴する(30分)

この学問が向いているかも 栄養学

聖徳大学
人間栄養学部 人間栄養学科 講師
深津 章子 先生

メッセージ

 栄養学では食物と身体の関係を学びます。食品は化学物質であり、身体は生物であるため、基本は理系の学問です。カロリーや塩分の計算なども必要なので、この分野を学ぶなら、日々理系科目の学習を怠らないことが重要です。
 また、コンビニやスーパーで買い物をするときに旬の食材を探すとか、「特定保健用食品(トクホ)」ってなんだろうとか、日本産とアメリカ産の豚肉はなにが違うのかなど、常にアンテナを張ってみましょう。そしてなにより、食べ物、食べることに関心を持って生活してください。

先生の学問へのきっかけ

 「ホウレンソウには鉄分が多く含まれているんだよ」など、食事のときに母から食物の知識を聞いて育ちました。大学で栄養学を学ぶなかで、食と健康の密接な関係に驚き、より栄養の持つ可能性に注目するようになりました。卒業後は小児科の総合病院で働きました。そこには、食物アレルギーでいろいろなものが食べられなかったり、抗がん剤治療で食事が取れなかったり、糖尿病で食事管理が必要だったりする子どもがいました。多くの患者と接する中で、食事の可能性をもっと理解し、多くの人に食の大切さを伝えようと、研究の道を選びました。

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深津 章子 先生がいらっしゃる
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 伝統ある「保育の聖徳(R)」で心優しい保育者に。聖徳大学は幼稚園教員・保育士採用数全国1位(2018年大学通信調べ)。
 大学は児童、心理、福祉、文学、栄養、看護、音楽を、短期大学部は保育、総合文化という幅広い分野の学びが揃っています。2019年のオープンキャンパスは、4/28(日)、5/26(日)、6/9(日)、6/23(日)、7/7(日)、7/28(日)、8/11(日・祝)、8/24(土)、8/25(日)。詳細は決まり次第、随時ホームページで公開いたします。キャンパス見学は毎日受付中!

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