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講義No.09587

小学生が英語を学ぶために必要なこと

英語教育の早期化

 新学習指導要領により、従来は小学校高学年で行われていた外国語活動が中学年に前倒しされ、高学年では教科として外国語科が実施されます。しかし、英語教育が早期化したからといって、これまで中学生に教えていた内容や方法を、そのまま小学生に当てはめればいいとは限らず、子どもの発達段階に合わせた指導が必要になります。例えば、小学生は中学生と異なり、物事の細部を分析的にとらえるより、全体としてとらえる傾向にあります。また、視覚や聴覚を刺激したり、体を動かしたりするなど、体験的に学んでもらうことが有効だと考えられます。

単語の理解≠まとまりのある話の理解

 外国語を学ぶとき、単語一つひとつは理解できても、話の全体像を理解できなければ、コミュニケーションに支障をきたす場合もあります。まとまりのある話を理解するためには、一つひとつの単語の意味を理解した上で、それらをつなげて話の流れを理解する能力が必要です。このように、第二言語学習者の頭の中でどのようなプロセスが起きているのかを分析し、それを基にどうすれば適切な指導ができるかを考えるのが、「教育言語学」という学問です。

「活動の目的」を明確にする

 教育言語学は「応用言語学」と呼ばれる領域の一つで、関連領域の知見も活用しながら、言語学の知見を教育に応用する分野です。例えば、言語学で得られた知見に、認知科学や心理学などの知見を組み合わせて、第二言語習得に生かしていきます。言語の習得状況を研究する方法としては、ペーパーテストだけでなく、英語を処理する際の時間を計る、視線の動きを分析する、脳波を調べるなど、さまざまな手法が使われます。
 こうした調査から、英語教育の現場に役立つ示唆を導き出すことが期待されます。例えば、まとまりのある話の概要を把握してもらう場合、細部だけでなく全体に目を向けさせることが大切です。そのためには、「あとで話の内容を友だちに伝えられるようにしましょう」と指導するなど、「活動の目的」を明確にすることが大切です。

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この学問が向いているかも 英語教育学、教育言語学

白鴎大学
教育学部 発達科学科 准教授
森 好紳 先生

メッセージ

 私自身の高校時代を振り返ってみると、毎日の部活動や授業をこなしていくことで手一杯になっていて、卒業後のことなど、じっくり考えている余裕がありませんでした。
 あなたも、受験を控えた段階では、将来のことを考えるのはなかなか難しいかもしれませんが、大学に入れば、さまざまな面白いこと、何らかの楽しいことに必ず出合うことができます。数年後の大学生活を送っている自分の姿をイメージしながら、今の高校生活に全力を尽くしてがんばってください。

先生の学問へのきっかけ

 大学時代に教育言語学の講義を受けた際に、この分野の面白さに気づき、専門的に勉強しようと考えました。卒業の頃には進学か就職かで迷いましたが、英語教育の研究を面白いと感じたため、もう少しだけ勉強してみたいと考えて、大学院に進みました。そこで教授や先輩たちと研究を続けていくうちに、もっともっと研究を深めていきたいと思うようになり、現在に至っています。研究と教育の両面を丁寧に進めていきたいと考えています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

小学校・中学校教員/民間企業/公務員

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森 好紳 先生がいらっしゃる
白鴎大学に関心を持ったら

 白鴎大学は実学重視の3学部を設置しています。経営学部は将来の目標に合わせて5コース(企業経営・経営情報・企業会計・メディア・ビジネスコミュニケーション)を設置。法学部は法的な視点から思考力を磨くことができる5コース(市民・司法・行政・企業・国際)を設置。教育学部は人間の成長や発達の過程を4専攻(児童教育・スポーツ健康・英語教育・心理学)で多角的に学びます。2018年にはJR「小山」駅東口に新棟と体育館が完成。経営学部と法学部の学生が学ぶほか、図書館と学食は一般も利用できる地域に開かれた大学です。

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