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講義No.09571

人に伝わる映像とはどんなもの? ~新しい表現が生まれるとき~

情報伝達ツールとしての映像

 電車やバスの中でさえ、車内に設置された画面に広告の映像が流れるようになりました。スマホで見るサイトの広告も今や動画、映像が使われる時代です。私たちは映像による情報を目にしない日はありません。しかし、こうした映像には種類があります。ニュースを伝える映像は現実の様子を映し出すものですが、広告などで使われる映像デザインは、商品やサービスの良さを人々に伝える情報ツールとしての役割を担っており、時にアート性も求められます。アートと映像デザインの融合は近年、目覚ましい発展を遂げています。

デジタル加工が生み出す世界

 アートの世界に映像機器が持ち込まれたのはごく最近のことですが、今では多くのアーティストが表現方法の一つとして映像技術を使っています。映像の面白さは、編集機器の進歩で大きく広がりました。例えば、石や鉛筆を回転させながら撮影すると、その残像が残ってそれらが変形して見え、想像を超えた面白みのある映像に仕上がることもあります。本来ならば静止しているはずの石に、動きをつけることができるのです。物と時間軸を使うこの表現方法は映像ならではの技法と言えます。

技術とリテラシーの研鑽

 リアルなものを変化させる加工技術も多く見られます。人の顔を瞬時に動物にしてしまう画像技術や、映画で使われるCGも一つのデジタルの画像加工技術です。このように、技術は日々進化していきます。身近なスマホの中でも高度な画像合成や三次元的な処理が日常的に行われています。
 しかし、技術で補えないものがあります。それは作品を生み出すアイデア力です。表現上の新しさは技術でもたらされますが、どのように見せるかという想像力や発想力を鍛えるのはたやすいことではないからです。また、映像は人々に強い影響を与えますから、加工した作品を世に出すうえでは作り手としての映像に関するリテラシー(知識や能力)も身につけておくべきでしょう。

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この学問が向いているかも デジタル映像学

東京工科大学
デザイン学部 デザイン学科 准教授
伊藤 英高 先生

メッセージ

 電車の中の広告も今や映像を使う時代になりました。映像による表現は、撮影機材や通信機器の進歩により身近になってきています。また、表現の技法や幅も広がりを見せる中、映像作品の制作はますます面白さを増しています。
 人に何かを伝えるための伝達ツールの一つである映像やデザインとはどのようなものなのか、映像という表現を使い、見る人に何かを伝えられる作品を一緒に考えていきましょう。映像デザインとアートの新しい接点が見つけられるかもしれません。

先生の学問へのきっかけ

 子どもの頃から絵が好きで、当時人気だった手塚治虫や楳図かずおの漫画の模写をきっかけにアートの世界に入りました。中学生で油絵を描き始め、美術大学の油絵科に進学し、そこで映像を作る機器と出合います。小型カメラなど、映像用の機材やコンピュータが学内に入り、学生も使えるようになったことで、映像とアートの融合に興味が湧きました。映像は平面的なアートと比べて表現方法が多彩にあり、キャンバスの作品とはまた違う面白さがあります。今は、リアルにある物と映像、音を融合させたインスタレーション作品も手がけています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

映像制作CGデザイナー/映像制作モーショングラフィックデザイナー

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伊藤 英高 先生がいらっしゃる
東京工科大学に関心を持ったら

 創立以来、産業界の要請を的確に予測し、一貫して実学を身に付けた人材の育成を目指してきました。またそのために、「ONLY ONE,BEST CARE」(OBC)という行動規範を掲げ、教職員が一丸となって教育改革に取り組んでいます。具体的には、●学生の個性を重視した教育の実施●先端技術教育による実社会に役立つ技術者や多様なエキスパートの育成●ICT に精通した技術者や多様なエキスパートの育成●国際的人材育成のための外国語(特に英語)の実践教育、の4つのミッションが実現するよう日々の努力を重ねています。

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