夢ナビ夢ナビは、さまざまな言葉をデータベースから検索・閲覧し、将来の進路を決める“きっかけ”を提供します。

講義No.09515

身近なデータを活用して、人類の新しい知を創造する

「5D」の世界地図を構築する

 現在、国連などの国際機関で活用されているシステムに「5D World Map System(5次元世界地図システム)」があります。2次元は「平面」、3次元は「空間」、4次元は空間に「時間」軸をプラスした概念です。それに、「意味」という概念をプラスしたのが「5D=5次元」です。この場合の「意味」とは、メディア(文章・画像・動画)に表現されたものを指します。これらをデータ化して世界地図に統合したのが「5D World Map System」です。

地球の状況を多角的に把握する

 メディアをデータ化することは簡単ではありません。文章の場合は、単語に分解して、どういう単語がどこでどのくらい使われているかを抽出して、データ化します。画像や動画の場合は、どの色や形がどこにどのくらい使われているのかといった指標をもとにデータ化していきます。こうしてデータ化されると、メディア同士の「意味」的な近さを計算できるようになります。これらメディアをIoT環境センサーデータと共に世界地図のデータに統合することで、地球がどんな状態に置かれているのかを多角的に把握できるようになります。

海洋を汚染するプラスチックごみの現実も

 例えば、海岸に溜まったプラスチックごみを撮影した画像を、世界的な規模で収集し、このシステムに統合して検索すれば、どこにどれだけのプラスチックごみが存在しているのかがわかります。時間軸を合わせたり、気象条件や地理的条件を合わせたりして検索することもできます。こうした画像は一般の人でも撮影することができますから、世界中から容易に集めることができます。さらにここに、国・自治体・研究者が計測した水質センサーデータを重ねて見ることもできます。この手法を使えば、世界のどこでどんな現象が起きているのかを明らかにし、原因を分析し、解決策を提言することが、今まで以上の精度でできるようになります。まさに、身近なデータの活用が「新しい知識」の創造につながることになるのです。

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この学問が向いているかも データサイエンス学

武蔵野大学
データサイエンス学部 データサイエンス学科 准教授
佐々木 史織 先生

メッセージ

 データサイエンス学部のテーマは「ビッグデータ×AI×○○」です。AIやIoT(モノのインターネット)、ビッグデータ分析技術を活用して、便利で効率的な社会をつくるだけでなく、地球環境問題や世界の貧困問題、災害に強いまちづくりなど、この○○に入る社会的課題を探し出し、バラバラだった「人類の知」を総合的に活用して、地球の未来に役立てる方法についても研究・開発しています。あなたも国際的に活躍したい、人類の進化に貢献したいと思うなら、ぜひいっしょに学び研究していきましょう。

先生の学問へのきっかけ

 大学時代は法学部で国際政治学を専攻していました。大学院では統計的な手法を用いて投票行動や政治家の発言を研究するなど、当時からデータ分析に深くかかわっていました。研究の過程で、国際政治の背景にある歴史や地理、文化などについての情報を、誰もが活用することはできないかと考えるようになり、これらの情報を統合するデータベースの構築をめざすようになります。私がかかわった研究プロジェクトの成果は「5D World Map System(5次元世界地図システム)」として、国連など世界的な機関で活用されています。

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佐々木 史織 先生がいらっしゃる
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 武蔵野大学は、文・理・医療系の総合大学です。2019年4月、「データサイエンス学部」を新設。最先端の人工知能(AI)について学び、AIを使ってビッグデータを分析、活用できる人材を育成します。教育学部児童教育学科は「教育学科」に名称変更。経営学科・会計ガバナンス学科は経営学部に改組。11学部19学科になる武蔵野大学では、経済学、経営学、法学、文学、国際、語学、教育、薬学、看護、心理、福祉、工学、環境、建築などの学問分野が学べます。

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