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講義No.09103

スポーツでのけがと闘う理学療法士・アスレティックトレーナーとは?

けがの予防からリハビリまで

 スポーツに取り組もうとするとき、常に気をつけなければならないのが、けがの問題です。肉離れ、腱(けん)炎、骨膜炎、膝(ひざ)痛、腰痛、疲労骨折など、思いもよらないけがをしてしまうことがあります。このようなトラブルを未然に防いだり、けがをしたときの救急処置から回復までのサポートをするのが、アスレティックトレーナーやスポーツ現場で活躍する理学療法士の役割です。

体の動きを見て問題点を見抜く

 アスレティックトレーナーの中でも理学療法を学んだ上で資格を取得した人は、人間の体の構造に関する知識と、スポーツ選手の動作を分析する能力に長けています。そのため選手の体の動かし方を見れば、どこに問題があるかをある程度見抜くことができますし、筋肉や関節を触れば、どの部分に問題があるかを確認することもできます。その上で体の動きでバランスが崩れているポイントを指摘し、筋力や機能が不足している部分を補強してパフォーマンスを向上させるためのトレーニングの指導や、疲労がたまっている部分をケアするためのアドバイスを、日々の練習を通して行っていきます。
 こうした指導は、トップクラスのスポーツ選手だけではなく、実はスポーツ初心者にも必要です。体の動かし方がわからず、筋力の量とバランスも十分に整っていない初心者のほうが、けがをしてしまう確率が高い傾向があるからです。

医師と共同でリハビリに取り組む

 それでも何らかの原因でけがをしてしまったとき、選手がより早くスムーズに競技に復帰できるよう、病院の医師と情報を共有して相談しながら、どのような治療とリハビリの手順を踏んでいけば良いか、無理のない形でのプログラムを組みます。
 スポーツとは、本来誰もが日常生活の中で楽しめるはずのものです。けがが原因でその楽しみが失われてしまわないようにきめ細かくサポートするのが、アスレティックトレーナーやスポーツ現場で活躍する理学療法士に求められる役割なのです。

夢ナビライブ2019 東京会場

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この学問が向いているかも 理学療法学

高崎健康福祉大学
保健医療学部 理学療法学科 准教授
中川 和昌 先生

メッセージ

 将来はこんな人間になりたい、そういった思いは人それぞれあると思います。理学療法士の場合、専門的な勉強は、もちろん大切ですが、人を相手にする仕事なので人とのコミュニケーション力も必要です。また、仮に自分が何か失敗しても、それに対して真摯(しんし)に向き合い調べ直す姿勢や、その後の対応にポジティブに取り組める力も必要になります。
 最近の高校生・大学生は少しまじめすぎて損をしている印象があるので、他人に対しても自分に対しても、悪い部分を気にしすぎるのではなく、いい部分を伸ばすように心がけましょう。

先生の学問へのきっかけ

 私は高校卒業後、自衛隊に入隊しました。しばらくして除隊した後、薬剤師だった母のアドバイスで、理学療法士の仕事に興味を持ちました。大学で理学療法の勉強を始めた頃、スポーツの分野で理学療法士・アスレティックトレーナーとして活躍する恩師に出会い、この分野の活動・研究にのめり込むようになりました。現在は、理学療法士およびアスレティックトレーナーとして、さまざまなスポーツ選手の体調管理やトレーニングのアドバイスを行っています。ひとの体の動かし方を見て情報を予測し、治療やトレーニング指導に役立てています。

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中川 和昌 先生がいらっしゃる
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