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講義No.09099

これからのリーダーに必要な「歴史」「芸術」「哲学」

リーダーをめざすなら、歴史を学ぼう

 「マネジメント」とは、いかに組織を発展させるかを考える学問です。その中心となる人材、リーダーをどう育てるかが重要です。リーダーに必要なのは、まず本を読むこと、そして、特に歴史を学ぶことです。ナポレオンはなぜ、幾多の戦いに勝てたのでしょうか? 彼は徹底して過去の戦略を学び、自分のものにし、次の戦略を練りました。つまり、歴史を学ぶことで、その背景を知り、そこで得た知識を自分のものにできるのです。

美術館やギャラリーに足を運ぼう

 次に大切なのは、文化や芸術に親しむことです。子どもの時に、創造的なものに触れ、アートを通じてクリエイティブな能力を高めてきた人は、未来を変えていく発想を生みだせるでしょう。ですから、美術館やギャラリーに足を運ぶことは大切です。
 人工知能(AI)は今後、どんどん生活の中に入り込んでくるでしょう。囲碁AI「アルファ碁」に人間が勝てないのは、データ量ではAIに及ばないからです。AIと同じ土俵で戦っては、人間はかないません。人間も蓄積は必要ですが、ある段階から必要なのは、過去にとらわれない芸術的思考です。それこそがAIに対抗しうる人間の特別な能力です。

自分の軸となる哲学

 その上で必要なのは哲学です。優れた経営者は自分の中に軸を持っており、ブレません。悩んでも「自分の軸」があれば、戻って来ることができます。また、曖昧な世界、グラデーションも大切です。それには東洋哲学を学ぶことが役立ちます。日本の禅文化を海外に広めた仏教学者・鈴木大拙の資料館には多くの外国人が訪れています。アップル社の共同設立者の1人だったスティーブ・ジョブズも東洋哲学に傾倒した時期がありました。
 多様性を理解し、曖昧な部分や、複数のチャンネルを持った上で、マクロとミクロの間を往復しながら、多くの人にとっての利益を考え、組織の未来を描くことができる人を真の意味でリーダーと呼ぶことができるのです。

夢ナビライブ2019 東京会場

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この学問が向いているかも マネジメント学

長野県立大学
グローバルマネジメント学部 グローバルマネジメント学科 教授
大室 悦賀 先生

メッセージ

 イノベーションは街なかに潜んでいます。ですから、あなたのような若い人には地域の課題やニーズを聞き取り、実現したい未来を創造し、新しいビジネスを実践できる場を求めてほしいのです。
 長野県立大学の学生は2年生の時、全員が1カ月間、海外留学をします。海外から長野を見ることでマクロとミクロの視点を持てるはずです。その視点から、100年といわれる人生において、自分らしく生きる何かを見つけてください。それはお金のためではなく、多くの人に価値を提供する生き方です。そのために大学をどう使うか、考えてみてください。

先生の学問へのきっかけ

 長女の誕生を機に「自分の子に青い空を残してやりたい」と思うようになり、持続可能な社会の実現に向けて何をすべきかを考えるため研究をはじめました。その結果、理想の社会実現を阻むような課題を生むのではなく、その課題を解決できる「サステイナブルカンパニー」が理想だと考えました。企業や行政、NPOなどさまざまな組織では自らが課題を生んでしまっているケースが多く、それらが複雑に絡み合って社会問題の解決を困難にしていたからです。マネジメント学はすべての学問領域でベースとなる考えであり、生き方の指針でもあります。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

企業家/クリエーター/国際公務員/企業の海外駐在員/知事や市長などの首長/地域活性化のコーディネーター

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大室 悦賀 先生がいらっしゃる
長野県立大学に関心を持ったら

 長野県立大学は2018年4月に長野市に開学した県立大学です。グローバルな視野を持ってイノベーションを起こし、新たな価値を創出する、地域のリーダーとなる人材を育成します。大学の特長としては、少人数教育、1年次全寮制、海外プログラムがあげられます。グローバルマネジメント学部と健康発達学部(食健康学科、こども学科)の2学部3学科で構成しています。

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