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講義No.08972

グローバルなテクノロジー社会にイノベーションをもたらす表現を学ぶ

美術大学でしか学べない言語がある!

 大学に入ると第一、第二の外国語を学ぶことはよく知られています。美術大学ではまったく別のもう一つの言語を身につけることができます。「造形言語(visual language)」という、文字を持たない、見ることでわかる言語です。例えば漫画は、自然言語によるセリフと、造形言語によって作られているので、目で理解する知性も試されるのです。造形言語は文字を介さないのでグローバル化する社会でも通用します。また、現在のAIやスマートソサエティーに欠けている身体感覚的な思考を補うものでもあります。美術大学では、私たちが日常生活で使っている言語を超えたコミュニケーションと、その理解の仕方を社会に向けて発信する「造形言語」を身につけることができます。

デザインは「はかりごと」

 表現とはすべて、人の心の中にあるものを体の外に出す行為だと言えます。デザインとは、その方法としての「はかりごと」だと言えるでしょう。ですからアートの表現にもデザインはありますし、描く、歌う、踊る、文章や映像にするといったメディアを選ぶこともデザインです。仕事や人生におけるはかりごとはキャリアデザインと呼ばれます。
 デザインの仕事とは、はかりごとを引き受け、他人の代わりに悩んであげることです。悩む代わりにお金を払うクライアントがいるのがアートとの違いです。

アート=デザイン=イノベーション

 絵画における印象派の誕生は、絵の具がチューブに入り、外に出て絵を描けるようになったところから始まりました。テクノロジーは芸術の表現をも変えうるのです。現在、情報時代でメディアが変化し、それまで反射光で考えられていた表現が、モニターを通した透過光の表現に変わった「メディアアート」が登場しています。データマイニングやコンピュータサイエンスといった閉塞(へいそく)したテクノロジーを、造形言語を持った人間が外界につなぎ表現する、そんなアート=デザイン=イノベーションが未来を切り開いていくでしょう。

夢ナビライブ2018 東京会場

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絵?文字?イラスト?

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意は心の音と書く

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技術革新以外のイノベーション

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講義を視聴する(30分)

この学問が向いているかも デザイン学、造形学

武蔵野美術大学
造形学部 デザイン情報学科 教授
長澤 忠徳 先生

メッセージ

 美術大学を誤解していませんか? 絵を描くため、デザインをする技術だけを学ぶ大学ではありません。あなたがもし従来の受験システムに疑問を持っているとしたら、そして何か新しい学問領域を求めているとしたら、ぜひ武蔵野美術大学に来てください。
 時代が変わり、テクノロジーは発展し、グローバル化する社会、そして少子高齢化する日本で、一人ひとりの持つ力を倍増させ、世界へとはばたいていけるようなクリエイティブな人材を育成しています。

先生の学問へのきっかけ

 私は、教育者や医者の多い家系に育ち、高校は地元の進学校に行きました。しかし、受験を考えるにあたり、文系理系という区分けの仕方に疑問を持ち、文系理系が折衷したような学問はないのか探し、美術大学の存在を知りました。美術大学は絵が描けないと入れないわけでなく、実技がいらない学科もあるとわかり、入学を決めました。入ってみると、周囲には既存の受験産業の枠に当てはめられるのに疑問を持った人が多くいました。そんな疑問を受け入れ、自分にふさわしい表現を探り、自由にメディアを選んでいく場が美術大学だったのです。

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長澤 忠徳 先生がいらっしゃる
武蔵野美術大学に関心を持ったら

 武蔵野美術大学が教えるのは絵の描き方ではありません。目の前にある物事をどうとらえ、そこから何を見出し、どのように社会に還元するか、生きる上での指針となる学びを提供します。
 卒業生はこれまでに約6万名を数え、その活躍の場も、美術・デザインの世界にとどまらず、建築や映像、演劇、音楽へと広がりを見せ、「ムサビ」の愛称とともに高い評価をいただいています。
 未来に無限の可能性を秘めた皆さんを私たちは歓迎します。

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