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講義No.08964

数学で解き明かすネット炎上のメカニズム

世界中どこにでも瞬時に情報を送れる

 近年、情報通信ネットワークの発達により、インターネットの利用環境が向上し、パソコンやスマートフォンなどで、いつでも簡単にアクセスできるようになりました。テキストメッセージであれば、通常数秒で相手に届きます。人は画面に向かって文字を打つだけ、受け取った相手は表示される画面を見るだけですが、裏でデータは、電話会社の基地局などの複雑な経路を通して、超高速で運ばれています。どうすればいかに速く、トラブルなくデータを運べるのかを考える学問は、グラフ理論やネットワーク理論と呼ばれ、エンジニアたちが日々研究しています。

アクセス集中による障害など、課題もまだある

 ラッシュ時のターミナル駅での使用や、ゲーム、動画の視聴、チケット申し込みなどでは、通信が遮断されたり、遅くなったりすることがあります。このような原因は、多くの場合、トラフィックと呼ばれる情報量の増加です。通信会社では、回線を増やしたり、ジャンクションと呼ばれる分岐を工夫したりすることで、より快適に使えるようにしています。とはいえ、時間や費用もかかりますし、回線を増やしたことによって、トラフィックがさらに集中するケースもあり、一筋縄ではいかないのです。

ネット上を行き交う情報の動きの謎

 このアクセス集中や障害などのメカニズムを解明するために、たくさんの情報がどのようにやりとりされ、ネット上を流れていくのかが研究されています。例えば、時にはネット炎上を引き起こすSNSにおける噂の拡散過程は、動的な数理モデルで表現することができます。情報が伝搬するネットワークを抽象化したグラフの代数的性質から、情報拡散の速度に大きな影響を及ぼすメカニズムを解き明かすことができるのです。
 今よりももっと快適に、たくさんの情報量をやりとりできるようになれば、遠くにいる人がすぐ目の前にいるように見えながら、会話ができるといったことも可能になります。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などの普及と発展も期待されています。

夢ナビライブ2019 東京会場

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ネット炎上のメカニズム

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うわさの伝達や情報拡散の数学的理論

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うわさの伝搬時間と範囲を抑制する

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講義を視聴する(30分)

この学問が向いているかも 情報工学

創価大学
理工学部 情報システム工学科 教授
篠宮 紀彦 先生

メッセージ

 大学に入れば、あなたが今、見えている世界よりも、もっと大きな世界を見ることができます。本当の学びの楽しさ、社会で役立つ力、応用力、こうしたものを大学では学び、身につけることができます。
 あなたが高校で学んでいる数学は、情報通信ネットワークを正確に機能させるために必要な学問です。あなたがもし数学が得意で、数学を応用して世の中の役に立たせたいと感じているなら、ぜひ一緒に学んでいきましょう。

先生の学問へのきっかけ

 あなたもEメールやLINEなどで、メッセージをやりとりすることがあると思いますが、どんな仕組みで相手に届くかを考えたことはありますか? 私は、こうした情報通信ネットワークを研究しています。中学、高校時代から数学が大好きで、コンピュータにも興味がありました。コンピュータを動かすには数学が背景にあることを大学で知り、コンピュータと数学を同時にできるネットワーク研究を始めました。大学生の頃は、コンピュータやインターネットが進化し始めた時期で、新しい技術もどんどん生まれ、研究にのめりこんでいったのです。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

情報通信サービスITエンジニア/ネットワークシステム会社研究員

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篠宮 紀彦 先生がいらっしゃる
創価大学に関心を持ったら

 創立以来、学生と教職員が大学を創る者として、互いに対話、研鑽を重ねながら大学の価値を高めてきました。こうした教育・研究および社会貢献の成果は、文部科学省のGP(Good Practice)採択など、外部からの高い評価となり、普遍的な価値として、現代の大学教育に大きな示唆を与えています。また国際化が叫ばれる中、44カ国・地域、102大学との交流協定は、真の国際人養成に大いに貢献できることでしょう。

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