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講義No.08527

ネガティブ思考をラクにする認知行動療法

ネガティブ思考が元になる不安やうつ

 人間がストレスを感じたり、不安やうつの状態に陥ったりするのは、状況や環境が要因の場合もあります。一方、多くの場合、その人の普段の生活の中での行動や思考パターンも影響しています。例えば、たくさんの人の前で発表をしなければならない時、「失敗するんじゃないか」というネガティブな思考に支配され、人の顔を見られなくなり、早口になりとても緊張する、というケースです。こうしたネガティブ思考を楽にするためには、心理学的なアプローチとして、「認知行動療法」が有効だとされています。

認知行動療法

 認知行動療法とは、ものの見方や考え方を変えていく認知療法と、行動パターンや対人関係を変えていく行動療法を総合する形で発展してきました。認知療法では、日常の考えを明確にし、自分を客観視することで、視点を変えることができるようになります。ネガティブ思考にとらわれている人は、その思考こそが現実そのものだと思ってしまいがちですが、多様な視点というものに気づくことで、その思考が絶対ではないと知ることができるのです。
 行動療法では、苦手な場面を実践し、個人のペースで少しずつ成功する体験を増やしていきます。相手の目を見るのが恥ずかしいという人も、あえてそれを実行することで慣れていくことができます。そして、「できた」という体験が、苦手意識を減らしてくれます。カウンセリングにおいては、これらの方法をうまく取り入れていきます。

アスリートのパフォーマンスを向上させる

 大相撲の世界では、心・技・体という言葉があります。力があっても技が優れていても、心理的な状態が良くなければ、本来のパフォーマンスを出すことができません。気持ちや考えの力は大きく、自分を弱くすることもあれば、予期せぬ強いパワーを生むこともあります。認知(考え方)と行動とは、連鎖的につながっています。認知行動療法は、ネガティブ思考から抜け出すだけでなく、アスリートのパフォーマンスも向上させるパワーを秘めています。

夢ナビライブ2018 東京会場

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人見知りは精神疾患?

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不安は自然に低下する

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この学問が向いているかも 心理学

武蔵野大学
人間科学部 人間科学科 准教授
城月 健太郎 先生

先生の著書
メッセージ

 私は高校時代に、ハンドボール部と軽音楽部と生徒会長など、いろいろな活動をしていました。今の研究とは関係のないものばかりですが、いろいろな世界に触れたことは、大切な経験になっています。あなたもいろいろな世界に飛び込んで、いろいろな人や価値観に触れてください。特に、人間の心理に関わろうという人にとっては重要です。
 また、卒業や入学、受験などの人生の大きなイベントは、ストレスの原因にもなり得るものです。ストレスの出方は人それぞれなので、自分の特徴を把握して、自分なりの対処法を持っておくと良いです。

先生の学問へのきっかけ

 出身は大阪で、面白いことが大好きで、小さな頃は「笑い」のことをよく考えていました。誰かに笑ってもらうためには、自分と他者の目線の両方を考えることが必要になります。そのため、自然と人の心理への関心が高まっていたのかもしれません。
 高校生の頃、人間とはどのような存在かということを知りたいと思い、大学では人間科学部に入りました。その頃は「精神疾患」などについてはあまり知りませんが、大学の授業が面白く、のめりこんでいき、「社交不安症」という、人前で不安になるなどの症状について研究することになりました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

公務員総合職・専門職/大学院進学/臨床心理士・カウンセラー/キャリア関連人材管理/アパレル販売/銀行総合職・一般職/教育企画

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城月 健太郎 先生がいらっしゃる
武蔵野大学に関心を持ったら

 武蔵野大学は、文・理・医療系の総合大学です。2019年4月、「データサイエンス学部」を新設。最先端の人工知能(AI)について学び、AIを使ってビッグデータを分析、活用できる人材を育成します。教育学部児童教育学科は「教育学科」に名称変更。経営学科・会計ガバナンス学科は経営学部に改組。11学部19学科になる武蔵野大学では、経済学、経営学、法学、文学、国際、語学、教育、薬学、看護、心理、福祉、工学、環境、建築などの学問分野が学べます。

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