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講義No.08441

空中に3D映像が浮かび上がる! そんな未来がすぐそこにある

空中に映像を浮かび上がらせる技術

 映画『マイノリティ・リポート』や『アイアンマン2』に出てきた、3D映像に触れながら操作する様子は、いかにも未来のディスプレイという感じがするでしょう。しかし現在、何もない空間に映像を浮かび上がらせる技術は、どんどん開発が進み、私たちの身近なところで、すでに実用化されようとしています。
 現在、開発が進んでいる空中ディスプレイの1つに「再帰反射シート」を使った技術があります。再帰反射シートは道路標識などに使われている、光の来た方向に光を返す特殊な仕組みを持つ反射材です。ガラス板の下にこの反射材を敷き、スマホなどの画面を置くと、画面のレプリカがガラス板の上に浮かび上がるのです。

産業界で注目されるメリット

 空中に映像が浮かび上がる技術は産業界でも注目を浴びています。例えば自動車業界では、自動運転化が進む中、車内で映像を楽しむ手段としてこの技術の実用化が進んでいます。車内に突起物を増やすことなく、スクリーンを眺めるように浮かび上がる映像が楽しめるので、安全上もスペースの有効活用という意味でも有意義な技術と言えるでしょう。
 トンネルや地下鉄の中でのデジタルサイネージへの活用も注目されています。これまで看板を立てられなかった場所でも、この手法なら、空気の流れを遮ることなく広告表示ができます。「通り抜けできる広告映像」も実現可能です。
 目の前の物体に注釈を重ねて表示する拡張現実感(AR)やゴーグルをかけることなく目の前に映像を形成する仮想現実感(VR)技術を可能にするスクリーンとしても実用化が期待されています。

さらに感じるエンターテインメントへ!

 人は見たことのない演出にインパクトを感じるものです。飛び出す映像は舞台演出やコンサートといったエンターテインメントでも活用され始めています。映像だけではなく、この技術の延長線上として、輻射熱の赤外線を集めることで「触ると温かい」広告も開発されつつあるのです。

夢ナビライブ2019 東京会場

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この学問が向いているかも 光工学

宇都宮大学
工学部 情報工学科 准教授
山本 裕紹 先生

メッセージ

 光を研究していて面白いのは、「目で見ているものが、なぜこんなふうに見えるかがわかるようになる」ことです。「虹はなぜ七色に見えるのか」「空の色は本当に青いのか」、あるいは「魚や昆虫の目から見て世界はどう見えるのか」、これらの理解は産業にも応用されています。光の色が違うのは波長が違うからで、波長の違いで、化学物質や細胞の様子がわかります。
 人間は光を使って多くの情報を得ています。私は、光を利用して、より豊かな情報インタフェースを創り出すことをめざして研究を続けています。

先生の学問へのきっかけ

 光(ひかり)工学、特に「ディスプレイ」の研究の分野に興味を持つきっかけとなったのは、大学の学園祭でした。所属していた工学部では4年生の卒業研究を決める前に、学園祭で「技術展示」という形で、学んだ技術を応用して展示するのが伝統になっていました。
 そこで仲間と、何か面白いことをしたいということで思いついたのが、3D映像を浮かび上がらせる「ホログラム」という展示でした。その展示を見た人からの評判がとてもよく、実際に製作しながら、光というものの面白さも実感することができたのです。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

自動車メーカー研究員/大学研究員/大手電機機器メーカー企画/印刷会社研究/インフラメーカー設計/通信会社SE/光電子部品メーカー開発/総合電機メーカー開発/光学メーカー設計/医療機器メーカー開発

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山本 裕紹 先生がいらっしゃる
宇都宮大学に関心を持ったら

 宇都宮大学は、地域デザイン科学部、国際学部、教育学部、工学部、農学部からなる総合大学で、 宇大スピリット=「3C精神」を大切にしています。これは明るい未来を開拓するために「Challenge」=主体的に挑戦し、「Change」=時代の変化に対応して自らを変え、さらに「Contribution」=広く社会に貢献するという意味を込めた言葉です。これらを大学の空気として醸成し、学生と教職員が一体となって未来を開拓していく強い決意を込めています。皆さん、宇都宮大学で学び、共に未来を開拓していきましょう!

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