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講義No.08381

心理学を使ってお金と賢くつきあおう!

1杯のコーヒーを我慢していたら

 カフェでコーヒーを1杯飲むとき、「その出費のせいで将来、買えるはずだった何かをあきらめることになっている」とは、ほとんどの人が意識していません。しかし経済学には「機会費用」という概念があり、ほかの選択をしていれば得られたであろう最大の利益について考えます。
 もしコーヒーを我慢していたら、欲しかった洋服が買えたかもしれないのですが、人は飲み物と衣類など分野の違うもので比較したり、現在と未来など時間軸を超えて判断したりするのが苦手です。このように人間の心理学的な傾向をとらえながら、身近な消費活動などについて考えるのが「行動経済学」や「心理経済学」と呼ばれる学問です。

財布のひもが緩む心理

 旅行に行ったら太っ腹になって、普段より出費が増えても気にならない人はたくさんいます。まるで心の中に別の財布を持っているようであることから、行動経済学では「心理的会計」と呼んでいます。これは厳しくお金の出入りを判断してばかりでは脳が疲れてしまうので、自然と自衛している表れだと考えられます。また専用のコインに両替してゲームセンターで遊ぶようなときも、頭の中では別会計ができるので、ついついコインを使ってしまいます。中にはこのような別会計の心理を悪用するサービスもあるので注意が必要です。

人間の心理的傾向をビジネスに生かす

 人間は出費の痛みを気にするので、電力やガソリンの使用料金を一目瞭然に表示すると消費が抑制されます。一方でクレジットカードや電子マネーで出費が見えないと、羽振りよく使ってしまいがちです。また、一生懸命に汗を流してサービスされたことには納得してお金を払えるけれど、素早く完了したサービスには高いお金を払いたくないという傾向もあります。
 このようにお金を使うときの心理的なものに消費行動が影響されるのは間違いありません。そこで行動経済学を使ってお金や金融のことを学べば、より合理的な経済活動ができるのはもちろん、新しいサービスを生み出すなど、ビジネスへの応用も期待できるのです。

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この学問が向いているかも 金融学、行動経済学

専修大学
商学部 マーケティング学科 准教授
渡邊 隆彦 先生

メッセージ

 金融や経済について学ぶときには、世の中の仕組みを自分なりにどうとらえていくかが、一番のポイントとなります。学生時代にさまざまな枠組みやモデルを学んでおけば、引き出しやツールをたくさん持つことができ、社会の荒波も乗り越えていく力となるはずです。
 自分のよいところに自信を持ちつつ、一方で、自分自身をよく見つめて、足りないと思うことがあれば書物や学習で補って、より上のステップをめざしてください。

先生の学問へのきっかけ

 「学問としての美しさ」を求めて、大学では応用数学を専攻しました。一方で学生時代は登山に熱中し、部長を務めるなど、とにかく人と関わるのが大好きでした。
 好奇心も強く、社会でいろいろなものを見てみたいと考え、「お金の流れを通じてさまざまな企業で働く人と出会え、人の役に立てる仕事」として銀行に就職しました。27年間勤務したあと、教員の道へ進みました。銀行でも若い社員の育成に力を入れてきたのですが、実学として身につけた金融の知識を、わかりやすく学生に教えていくことが、社会への恩返しになると考えました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

金融機関営業企画/ショッピングセンター運営会社業務企画/医薬卸会社経営企画/自動車部品メーカー営業/IT企業商品開発/海運業経営管理/地方自治体住民サービス

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渡邊 隆彦 先生がいらっしゃる
専修大学に関心を持ったら

 専修大学は、1880年(明治13年)に経済科と法律科からなる専修学校として創立されました。「経済科」は日本初の、また「法律科」は私学で初の高等教育機関でした。2019年に創立140年を迎える、日本でも屈指の伝統を持つ大学です。社会科学、人文科学、総合科学、の3系統、8学部20学科からなる社会人文系総合大学として、「自ら問題を見つけ主体的に解決する知力」と「人間力」、「倫理観」を持った人材を育成しています。まずはオープンキャンパスの大学紹介や模擬授業に参加して、大学の雰囲気を体感してみてください。

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