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講義No.08155

人が生きて自己実現するための権利を守る、「ソーシャルワーカー」

弱い立場にある人の問題を解決する仕事

 「社会福祉士」とは、ソーシャルワーカーと呼ばれる社会福祉業務を専門とする人材になるための国家資格です。社会的に弱い立場にある人、困っている人が直面している問題に対して、制度や社会資源、ボランティアなど、さまざまな方法によってその問題を解決に導くのがソーシャルワーカーの仕事です。
 例えば、不登校の子どもに対し、その子の心の内面をケアするのはカウンセラーの役割ですが、その子の周囲にいる友だちや先生、家族などに働きかけて不登校の原因を除去することをめざすのはソーシャルワーカーの役割です。

高齢者への虐待問題への対策

 高齢化が進む現代の日本では、家族による高齢者への虐待が問題となっています。何らかの原因によって無職となり、親の貯金や年金で暮らしている人が、親が倒れ、高齢で身体が不自由になると介護しきれなくなり、感情的になって虐待を行ったり、必要なお金を使わせなかったりといったケースがあります。ソーシャルワーカーからの働きかけによって、被害者だけでなく、虐待をした家族も何らかの形で自分のお金を得られるようにするなどの支援が必要となります。収入を得られずに親の貯金や年金を頼っていることが、対人関係での問題や心の病の原因となっていることもあるので、解決に困難をともなうことも少なくありません。

ソーシャルワーカーに求められる役割とは

 ソーシャルワーカー自身が何か社会資源を持っているわけではありません。ソーシャルワーカーは、状況に応じてさまざまな方面に依頼して、問題を解決するためのチームを作ってマネジメント(まとめ役)を行う、一種のエージェント(代理人・代弁する人)のような役割を担う存在です。そこで大切になるのは、問題を抱える本人を決して批判することなく、話によく耳を傾け、信頼関係(ラポール)を築き、その人の力を引き出し、ともに問題解決をめざそうという姿勢です。「人が生きて自己実現をしていくための権利を守る仕事」、それがソーシャルワーカーの役割なのです。

夢ナビライブ2019 東京会場

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この学問が向いているかも 社会福祉学

聖徳大学
心理・福祉学部 社会福祉学科 准教授
須田 仁 先生

メッセージ

 悲しいことが起きています。すべての子どもには、生きる権利と育つ権利があるにもかかわらず、虐待やいじめが、毎日と言っていいほどニュースになっています。さらに、高齢者を狙った詐欺事件なども後を絶ちません。お年寄りは、現在の日本の繁栄を築いてきた素晴らしい先達(せんだつ)です。
 今求められているのは、子どもたちやお年寄り、障がいのある人の声に耳を傾け、寄り添い、代弁する人です。人と社会をつなぎ、その人を支え、そして守る、そんな福祉分野の専門職の人材を育てたいと思っています。

先生の学問へのきっかけ

 高校生の頃、高齢社会のことを学び、何か人の役に立つ仕事はないかと考え、「将来は社会福祉士になろう」と思い立ち、国家資格取れる学部のある大学に進学しました。
 在学中、社会福祉の現場実習に参加した際、ゴミ屋敷などそれまでの想像をはるかに超える現場に遭遇し、本人だけでなく周囲の家族まで疲労困憊している様子を目の当たりにしました。「今ある社会制度は、本人を守るためなのか、家族を守るためなのか、何のための制度なんだろう?」と疑問に持つようになり、高齢者福祉をテーマにした研究に携わるようになりました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

地域包括支援センター社会福祉士/病院医療ソーシャルワーカー/社会福祉協議会福祉活動専門員/障がい者支援施設指導員

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須田 仁 先生がいらっしゃる
聖徳大学に関心を持ったら

 伝統ある「保育の聖徳(R)」で心優しい保育者に。聖徳大学は幼稚園教員・保育士採用数全国1位(2018年大学通信調べ)。
 大学は児童、心理、福祉、文学、栄養、看護、音楽を、短期大学部は保育、総合文化という幅広い分野の学びが揃っています。2019年のオープンキャンパスは、4/28(日)、5/26(日)、6/9(日)、6/23(日)、7/7(日)、7/28(日)、8/11(日・祝)、8/24(土)、8/25(日)。詳細は決まり次第、随時ホームページで公開いたします。キャンパス見学は毎日受付中!

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