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講義No.07870

国際経営する企業にとっての課題「グローカリゼーション」とは

「郷に入っては、郷に従え」

 海外旅行に行くと、いろいろなことが変わります。例えば、言語、食べもの、通貨、価値、生活スタイルなどです。海外旅行に行っているときは、それらに対応しなくてはいけません。同じように、企業が国境を越えるときも、現地のやり方に対処しなくてはいけません。現地の人を雇うなら現地の法律に従わなくてはいけませんし、給料の払い方も同様です。つまり「郷に入っては、郷に従え」の考え方です。英語では「ローカリゼーション」と言います。

「郷に従わない」ことも必要

 一方、国際経営のもう一つの考え方に「グローバリゼーション」があります。これは簡単にいうと自国のやり方をできるだけ変えずに国境を越えるということです。日本の自動車産業が世界的に高い競争力を保っているのは、日本のやり方が世界レベルで競争力を持っているからです。
 つまり、現地に適応すると同時に自国のやり方を通すという、相反する課題をクリアしなくてはならないのです。これを「グローカリゼーション」と言います。自国のやり方を持ち込むには、現地の人にその方法を理解してもらう大変さがあります。企業はこうしたさまざまなメリットとデメリットをてんびんにかけながら経営していかなくてはいけません。国際化が成功している企業は、その努力を地道に行っています。

文化人類学の手法で企業を研究

 このような国際経営を、文化人類学の手法を応用して追究する研究が行われています。文化人類学は少数民族の宗教や文学、価値観などの文化的な事象を研究することから始まった学問ですが、徐々に領域が広がり、例えば「日本の現代社会」なども研究対象になってきました。そして現在では、経済活動の中心である企業も研究対象となっています。
 もちろん、文化人類学の手法がそのまま国際経営論に当てはめられるわけではなく、そこにはさまざまなチャレンジが必要ですが、従来にはないダイナミックな研究ができるのではと期待されています。

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この学問が向いているかも 経営学、文化人類学

明治大学
経営学部 経営学科 講師
鷲見 淳 先生

メッセージ

 国際経営に興味があるなら、留学を選択肢に入れて将来設計をしてください。授業とサークル、バイトといった、今の日本の大学生活(特に文系の場合)では、グローバル化の中で競争力はつきません。これからは、何らかの形で付加価値をつけなくてはいけません。そのためには、日本の外に出て日本を外から見ることが重要です。そして積極的に第二外国語を学んでください。さらに、工場見学を積極的に活用してください。これは経営学の理解に非常に役立ちます。留学、外国語、工場見学、この3つのキーワードを覚えておいてください。

先生の学問へのきっかけ

 慶応大学経済学部在学中に、経済史のゼミで『菊と刀』『悲しき熱帯』という2冊の本に出会い、人生が大きく変わりました。この出会いがきっかけで、文化人類学を学ぶために渡米しました。文化という抽象的なものを扱う学問を英語で学ばなくてはならず、非常に苦労しました。その経験から、現在は英語を使って経営学の講義をしています。ゼミでは海外に進出している企業にコンタクトを取り、国際経営をする上での苦労などをインタビューします。ふだん大人と話す機会の少ない学生にはとてもいい経験になり、就活の練習にもなると評判です。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

総合商社/コンサルティング/航空会社操縦士(パイロット)/航空会社客室乗務員

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鷲見 淳 先生がいらっしゃる
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 明治大学は、10学部28学科で「個」を強くする大学です。みなさんの知への好奇心に応える学びが、きっとこの中にあります。
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