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講義No.07853

ユニクロ、H&M、ZARA ~ファストファッションの戦略を考える~

日本のファッション業界とファストファッション

 いまや多くの日本人が、ユニクロ、H&M、ZARA、GAPなど、いわゆるファストファッションを利用しています。でも、ファストファッションが目立ってきたのは2000年代です。それまでの日本のファッション業界は、アパレルメーカーの商品を百貨店で販売する形態が一般的でした。衣類の小売りの多くを百貨店での販売に依存していました。日本のアパレルメーカーは品質の高い「ものづくり」に定評があったのですが、商品企画、生地調達や縫製から小売りまでのサプライチェーンが多段階の構造から構成され、商品の価格が高くなる傾向にありました。また、企画から販売まで時間がかかるため、流行が反映されにくいという弱点もありました。

「SPAシステム」に基づくビジネス

 一方、流行を取り入れつつ低価格な商品を大量に生産して、短いサイクルで販売するファストファッションは、「SPA(製造小売業)システム」に支えられて成長しました。SPAシステムとは、商品の企画・製造・小売りを、一企業が一貫して行うことです。卸業者が入らないので、価格を抑えることができます。また、商品開発から販売までを短期間で行うことができるので、流行をいち早く取り入れて商品化できることもメリットです。さらに各メーカーがそれぞれ独自の戦略を展開し、ファストファッションは多様な形態で発展してきました。

ファストファッションの価値を考える

 繁栄するファストファッションですが、大量生産・大量消費というあり方が、ファッション業界として価値のあることなのかどうかという問いも生まれています。コスト削減のために、生産拠点を東南アジアに置くことも多く、品質を重視した日本の「ものづくり」の価値から見た場合の不十分さも、無視できません。
 ファッション業界全体の発展という観点から、ファストファッションの未来を展望する必要があり、経営学の興味深い課題と言えます。

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この学問が向いているかも 経営学

明治大学
商学部  准教授
西 剛広 先生

メッセージ

 高校生のときは、好きなことを見つけ、それを突き詰めてほしいと思います。人間は一生、仕事をするのですから、「好きなこと」を仕事にしたいものです。好きなこと、やりたいことが見つからないという人もいますが、ゲームが好き、サッカーが好き、というのでいいのです。サッカー選手にはなれなくても、サッカーに関わる仕事はとてもたくさんあるからです。高校生のときの「好き」が一生の仕事につながる可能性があることを、ぜひ伝えたいと思います。

先生の学問へのきっかけ

 公認会計士のような専門職をめざしていました。経営コンサルティングの仕事に興味を深める中で経営学の面白さに目覚め、研究者の道へ進みました。
 専門の研究テーマは「コーポレート・ガバナンスと経営戦略」です。「コーポレート・ガバナンス」はなじみの薄い言葉ですが、「会社が適切な経営を行い、企業競争力の向上をめざすために経営をコントロールする仕組みや構造」のことで、統計分析などの手法を用いて研究しています。最近はファッション・ビジネスに関心を持ち、アパレル企業のガバナンスのあり方を探ろうと考えています。

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西 剛広 先生がいらっしゃる
明治大学に関心を持ったら

 明治大学は、10学部28学科で「個」を強くする大学です。みなさんの知への好奇心に応える学びが、きっとこの中にあります。
 トライするチャンスは3つ。
 ①一般選抜入試(学部個別入試)、②全学部統一入試、③大学入試センター試験利用入試。
 入学後のキャンパスライフを経済面からサポートする奨学金制度も16種類を用意しており、約3万人の学生のうち、1万人以上が利用しています。就職キャリア支援も、4年生向けに学内採用選考会・面接会を実施しています。
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