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講義No.07079

メンタルを鍛えて、スポーツで実力を発揮する!

心を鍛えるにはまず弱点を知ること

 スポーツにおけるメンタルトレーニングでまず必要なのは、心理的競技能力を知ることです。忍耐力、闘争心、協調性などのどの能力が欠けているかにより、トレーニングの内容も変わります。
 例えば、人間は緊張すると胸式呼吸になり、落ち着いていると腹式呼吸になります。そこでリラックス能力が低い選手には、日頃から腹式呼吸を習慣づけるのです。また予測力が低い選手にはイメージトレーニングを行います。頭の中で試合の状況を思い浮かべられれば一番いいのですが、イメージすることが苦手な選手もいます。そういうときには練習場所に試合会場の写真を貼り、録音した歓声を流すなどして、イメージの補完を行います。

適正な目標がモチベーションにつながる

 目標が高過ぎても低過ぎても、モチベーションを保つことができません。主観的な成功確率50%、柔道などの対人競技ならば勝率5割の相手に勝つことが適正目標です。陸上や競泳など記録を競うスポーツであれば、実力の110%に目標を設定します。それと、単に優勝や勝つことをめざすのではなく、そのために何をすべきなのか、目標に具体性を持たせることも有効です。それができるとチームのモチベーションは高くなり、自然と実力もついていきます。

パフォーマンスを向上させるためには

 本番で力が発揮できない場合は、ベストパフォーマンスをした直前の行動を分析します。睡眠時間はどれくらいだったのか、朝食はとったのかなど、良かったときと同じ行動をとることで、精神状態が安定します。
 また指導者の言動もパフォーマンスを左右します。例えば試合中、指導者がベンチで威圧的な態度をとっていると、選手は萎縮してしまいます。逆に前傾姿勢で一緒に戦っているような姿勢を示されると、選手はプレーが肯定的にとらえられていると感じて、パフォーマンスも向上します。これには心理学において、「話を聴くときは前傾姿勢にすると相手が話しやすくなる」のと同じ意味があるのです。

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この学問が向いているかも スポーツ心理学

国際武道大学
体育学部 武道学科 准教授
前川 直也 先生

メッセージ

 人を知ることが心理学の原点です。人に興味があり、関わることが好きな人には向いている学問でしょう。特に「スポーツ心理学」は、いま注目されている分野です。これまでのスポーツは勝敗にとらわれ、スキルを磨くことばかりが重要視されてきました。しかし人間の心の影響が、パフォーマンスを大きく左右するものだとわかってきました。またスポーツ心理学を学ぶことで、スポーツの見方が変わり、選手の細やかな変化にも気づくようになります。言うなればよりスポーツがわかり、面白くなる分野なのです。

先生の学問へのきっかけ

 柔道選手時代、「なぜ練習だと強いのに本番になると弱い選手がいるのか」、また、「本番だけは、やたらと強い選手もいるのはどうしてか」「そもそも人はなぜ緊張してしまうのか」など、競技をしながら常々疑問に感じていました。そこで、大学でスポーツ心理学を学び、その疑問の答えを少し見つけることができたことで、より「心理とスポーツの関係」に興味を持つようになったのです。そしてスポーツ心理学を学んだことで、競技もより深く楽しめるようになりました。

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前川 直也 先生がいらっしゃる
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 本学では入学後全員が体育学部の学生になります。体育学部の中に2つの学科があり、武道学科6コース、体育学科8コースの中から、入学後に育つ興味・関心に応じて、武道・スポーツをさまざまな角度から学習できる授業を自由に選択できます。疑問に何でもお答えしますので、ぜひ、本学オープンキャンパスにお越しください。

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