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講義No.06646

社会を変えていく―「ソーシャルビジネス」がもつ可能性

ソーシャルビジネスとは何か

 少子高齢化、貧困、環境問題、子育て、教育、介護、国際紛争など、社会的課題は山積し、多岐にわたります。これらの課題に政府やボランティアなどが取り組んでいますが、それでも解決しきれない課題もあります。そうした課題をビジネスの手法を用いて解決するのが「ソーシャルビジネス」です。
 通常のビジネスとの大きな違いは、利益ではなく社会的課題の解決を目的とし、新しい社会的価値を生み出している点です。お金を儲けることは目的ではなく、あくまで社会的課題を解決するための手段にすぎません。ソーシャルビジネスには、社会性と事業性を両立させること、そのため今までにない商品や仕組みをつくる革新性が求められます。組織形態は、株式会社やNPOなどさまざまです。

続かなければ意味がない

 途上国で水質浄化事業に取り組んでいる会社があります。納豆に含まれるネバネバ成分で浄化剤をつくり、バングラディシュなどで現地の人々を雇用して販売しています。この浄化剤を汚れた水に入れてかき混ぜ、不純物を沈殿させた後にろ過すると、安全な飲み水をつくることができるのです。この会社は、水質浄化を実現すると同時に、人々が安く入手できるような販売体制を築き、収益をあげ、途上国での雇用も生み出しました。水は毎日使うもの、無償提供には限界があります。どんなに良いことも、続けることができなくなってしまっては意味がありません。このように事業性を保ちながら、これまで気づかなかった革新性をもって、継続的に社会的課題を解決するのがソーシャルビジネスなのです。

学ぶことで出会い、出会いが新しい未来を開く

 社会的課題を知るプロセスでは、ショッキングな事実にふれることもあります。しかし、一方でその問題に取り組む「お手本とすべき人」や「すごい人物」に出会える機会も多くあります。ソーシャルビジネスを学ぶ中で、多くの人と出会い、いろいろな話を聞きながら、自分の興味や考えをどんどんぶつけていくことが、新しい未来を描くきっかけになるかもしれません。

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この学問が向いているかも ソーシャルビジネス

千葉商科大学
人間社会学部  准教授
齊藤 紀子 先生

メッセージ

 テレビや新聞などを見ていると、このままではいけないと感じることが身の回りにはたくさんあるでしょう。
 「ソーシャルビジネス」を学ぶことで、あなたが感じる「こうしたらいいんじゃないか」「このままじゃいけない」と思うことを、社会に出て実際に仕事をする中で解決していける、そんな大人になってもらいたいと思っています。
 そのために、さまざまな問題や、その解決事例などについて一緒に勉強していきましょう。あなたと出会えることを楽しみにしています。

先生の学問へのきっかけ

 大学生時代に貧困問題や国際協力に強い関心をもち、人権NGOでのボランティア活動に参加したことをきっかけにNGO、NPOの可能性・役割を考えるようになりました。その後も活動を続けるうちに「非営利組織にもヒト・モノ・カネといった資源が必要であること」「収支バランス・事業性が求められること」「そのためにマネジメントが不可欠であること」を強く認識するようになったのです。そこで課題解決をめざして多くの人々の賛同・共感を獲得しながらビジネスを行う「ソーシャルビジネス」に魅力を感じ、深く学びたいと思いました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

信用金庫/教育/介護施設/ガス/電機メーカー/アパレル/葬祭業 など

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齊藤 紀子 先生がいらっしゃる
千葉商科大学に関心を持ったら

 千葉商科大学というと「商科」のイメージが先行しがちですが、実は「商科」だけの大学ではありません。政策情報学部では文系理系を越えてITエンジニアやテレビ番組制作者が誕生し、サービス創造学部では観光・交通・スポーツ・エンターテイメント・メディア・ファッション・デザイン・健康サポート・小売流通・飲食・資産運用・ファミリーサポート・経営サポートなどの企業と連携して新サービス創造専門家を育成しています。もちろん、商経学部では伝統の強みを生かした簿記教育も充実しています。

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