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講義No.06641

アニメはどうやってつくられる? ~アニメ制作最新事情~

アニメ制作、まず手に取るのは色鉛筆

 アニメの制作は脚本をもとに監督が絵コンテをつくるところから始まります。その後、絵コンテに従いキャラクターが動くキーとなる部分を描くのが「原画マン」です。デジタル技術が進歩しさまざまなペンタブレットが販売されていますが、まだ鉛筆の描き味とは異なるところもあり、大半の原画マンは手描きです。『けいおん!』や『魔法少女まどか☆マギカ』など、女の子がメインキャラクターの作品は絵柄が人気と直結する部分も大きく、作画が占めるウエイトは大きいと言えます。

デジタル化の影響とマンガへの接近

 描きあがった原画をスキャンし、以降はコンピュータでの作業になります。デジタル化によりできることの範囲は広がり、『ラブライブ!』のように歌とダンスのパートがフル3Dの作品や、3Dでありながら手描きの質感を持つトゥーンレンダリングという手法で描かれた作品が増えています。
 それに少しアレンジを加えたのが『ジョジョの奇妙な冒険』のオープニングで、3Dを使いながらも原作のマンガに近い質感を表現しています。原作のファンからすればうれしいでしょうし、アニメをマンガに近づけるという手法は新しい流れになっていくかもしれません。

アニメ業界の抱えた課題

 「デジタル化=効率がよくなる」という印象がありますが、アニメの場合は必ずしもそうと言い切れません。できることが増えた結果、作業量も増えているからです。もともとアニメの作業量は膨大で、30分の放送につき100人ほどが携わっています。もっと少なくてもつくることは可能でしょうが、テレビや映画などほかのメディアに比べるとアニメは人海戦術的なところがあり、とにかく人を投入しないと良い作品が生まれにくいのです。その半面、就業者の数は少なく、特に原画と原画の間の絵を描く「動画マン」が不足しています。そのため海外への発注が増え、結果として若手が育ちにくい状況にもつながっていることが業界全体が抱えている課題です。

夢ナビライブ2019 東京会場

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アニメーターの仕事はごく一部!

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日本のアニメと歌舞伎の共通点

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「好き」を発信しよう!

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この学問が向いているかも アニメーション学、映像学

宝塚大学
東京メディア芸術学部 メディア芸術学科 アニメーション領域 准教授
芦谷 耕平 先生

先生の著書
メッセージ

 何かを「好き」という気持ちは、物事をやり遂げる原動力になります。
 めざす道は決して平坦ではなく、時には壁にぶつかり、また諦めなければならないこともあるでしょう。そんなときは一度、うまく壁をやり過ごしながら、「好き」という気持ちだけは持ち続けてください。努力をしていれば、必ず誰かが見ていてくれます。そして努力はどこかで花開き、もしくは新たな道を切り拓いてくれることでしょう。「好き」という気持ちを持ち続け、ぜひ、あなたの夢を実現させてください。

先生の学問へのきっかけ

 子どもの頃から漫画と映画が好きでした。特に影響を受けたのが高校生のときに見たアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』で、こんな作品を手掛けるクリエイターになりたいと思うようになりました。大学卒業後、漫画家を志し、デビューを夢見て頑張っていた時期もありました。そんな時、大学時代の恩師に声を掛けられ、大学でアニメに関する授業を手伝うことになったのです。大学とアニメ業界、二足のわらじで仕事をしていたところ、昔描いた『ジョジョの奇妙な冒険』のイラストが関係者の目にとまり、新たなアニメ版の作画監督を担当しました。

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芦谷 耕平 先生がいらっしゃる
宝塚大学に関心を持ったら

 宝塚大学は芸術と看護が学ぶことができる全国でも珍しい大学です。
 東京メディア芸術学部は一つの学科にマンガ、イラストレーション、ゲーム、アニメーション、映像、コンテンツデザインの6領域を設置。講師はそれぞれの領域で活躍しているプロのクリエイター。コンテンツ分野の6つの領域を実践的・専門的に学ぶことができます。
 看護学部では、人と医療に必要とされる「知・情・意」を兼ね備え、患者の心とからだをトータルにケアできる、創造性と情感豊かな心の柔らかい看護師を養成します。

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