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講義No.06605

紙からデジタルへ? これからの本の形はどうなる?

紙の本はもう読まれていない?

 15世紀にグーテンベルクが活版印刷技術を発明して以来、文字を印刷した紙によって作られる本は、600年以上もの間、私たちの社会の中で広く読まれ、文字の文化を支える重要なメディアとしてさまざまな役割を果たしてきました。しかし最近の日本では、出版業界における本や雑誌の売り上げは下降の一途をたどり、書店の数も年々減り続けています。ある調査では、大学生のうち約4割が日頃から本をほとんど読んでいないという結果も報告されています。

かつてない文字の洪水の中にいる私たち

 本を読む人が減ったからといって、人々の文字離れが起こっているわけではありません。むしろ今の私たちは、パソコンやスマートフォンなどのディスプレイで、メールやWebサイト、SNS、LINEなどを四六時中目にしていて、かつてないほどの文字の洪水の中にいます。文字がほぼ紙の上にしかなかった時代から、多くの文字情報をディスプレイから得ることが当たり前の時代に、社会は移行してきています。

より豊かな文字の文化を持つようになる時代へ

 では、紙の本もすべて、電子書籍などのデジタルデータで流通する形に置き変わっていくのでしょうか? 紙の本が持っている価値やよさを、そのままデジタルに移し替えようとしても、おそらくうまくいきません。しかし、例えばスマートフォンの乗換案内や地図アプリのように、いったんその便利さを知ると紙の時刻表や地図には戻れないような新たな価値を持つメディアが、紙の本が果たしていた役割の一部を担うようになる可能性は、非常に高いと考えられます。
 紙からデジタルへの過渡期にある今の時代は、新たな価値を持つメディアが生まれる可能性を秘めています。その一方で紙の本自体も、今までとは違う価値を持つ存在として、社会の中で新たな位置付けを得るようになるかもしれません。より底辺の広がった、豊かな文字の文化を持てるようになる時代が、まもなく訪れようとしているのです。

夢ナビライブ2019 東京会場

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本の未来を考える

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本というメディアの変化

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この学問が向いているかも ジャーナリズム学

専修大学
文学部 ジャーナリズム学科 教授
植村 八潮 先生

メッセージ

 おそらくあなたのしてきた勉強は、一つの答えをなるべく早く見つけるための訓練だったと思います。でも、実際の世の中には、答えが一つしかないような問題は多くはありません。
 「3.11にどう対応すべきだったのか」「これからの日本や世界をどう作っていくべきか」など、誰にも正しい解答はわかりません。今まで学んだ知識や知恵をベースに、みんなで話し合い、協力し、結論を出して明日に踏み出そうと決めていくのが社会です。大学はその準備期間です。みんなで協力して明日を築いていくために、一緒に勉強したいと思います。

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植村 八潮 先生がいらっしゃる
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 専修大学は、1880年(明治13年)に経済科と法律科からなる専修学校として創立されました。「経済科」は日本初の、また「法律科」は私学で初の高等教育機関でした。2019年に創立140年を迎える、日本でも屈指の伝統を持つ大学です。社会科学、人文科学、総合科学、の3系統、8学部20学科からなる社会人文系総合大学として、「自ら問題を見つけ主体的に解決する知力」と「人間力」、「倫理観」を持った人材を育成しています。まずはオープンキャンパスの大学紹介や模擬授業に参加して、大学の雰囲気を体感してみてください。

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