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講義No.06413

動物の心と体の成長を支える「動物看護師」

実は幅広い! 動物看護師の仕事

 動物看護師というと、動物病院で獣医師の補助をする人というイメージがありますが、実際の仕事はもっと広範囲に及んでいます。獣医師が行う診察、診断や治療、処方などは、動物看護師の職域ではありませんが、それ以外で動物とかかわる仕事の多くは、動物看護師が担っているのが現状です。特に、動物の心と体の健康を守るための指導や、飼い主のサポートなど、動物をよりよく育てていく上で、動物看護師の果たす役割が、近年、非常に大きくなっています。

動物の「育児」に関する知識も必要

 例えば、室内で飼っている小型犬がテーブルから飛び降りて骨折してしまったとき、診断や治療、処方を行うのは獣医師の仕事ですが、リハビリが円滑に進むよう指導やアドバイスをするなど、飼い主に寄り添って動物の回復を後押しするのは動物看護師の仕事です。さらに、その犬が再びテーブルから飛び降りたりすることのないよう、生活環境をどう整備し、どのようにしつけをしていくか、飼い主と一緒に考えていくことも大事な役目なのです。
 また、最近の動物行動学の研究では、動物も人間と同様に、子どものときの育ち方、育て方が、成長後の性質や行動に大きく影響するということがわかってきています。つまり、心身ともに健康な動物を育てるには、人間でいう「育児」をいかに行うかが重要なポイントなのです。そのため、しつけや栄養管理、健康管理について適切な指導ができるよう、動物看護師にも、より専門的な知識を身につけることが求められています。

飼い主と動物の生活・関係をサポート

 最近の社会的な傾向を見てみると、動物はもはや単なる「ペット」ではなく、「家族の一員」あるいは「伴侶」だと考える人がますます増えています。動物との生活や関係が以前よりも緊密になっているからこそ、動物の成長を支えていく動物看護師は、飼い主にとっても動物にとっても、なくてはならない存在なのです。

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この学問が向いているかも 獣医保健看護学、動物行動学、獣医学

日本獣医生命科学大学
獣医学部 獣医保健看護学科 獣医保健看護学臨床部門 准教授
水越 美奈 先生

メッセージ

 私の専門分野は、臨床動物行動学と、人と動物の関係学です。大学では、動物の行動発達や学習の方法なども教えています。動物看護師の仕事は、動物の保定や病院でのストレスの緩和、介護やリハビリ、心や体の成長についての指導など、動物と密にかかわるケースが多いため、動物の行動について学ぶことは非常に重要です。動物に興味があり、動物と飼い主がよりよく社会の中で生活するためのお手伝いがしたい人は、日本獣医生命科学大学獣医保健看護学科でさまざまな知識を身につけることができます。一緒に学びましょう。

先生の学問へのきっかけ

 子どもの頃から犬と生活し、犬の訓練などに興味がありました。大学は農学部に進学しましたが、深刻な病気にかかった飼っていた犬が、先進医療のおかげで助かったことがきっかけで、獣医師になる決心をしました。新たに大学で学び直し、晴れて獣医師となったのですが、動物病院では、暴れたり、問題行動をとったりする犬が意外に多く、また、自分の犬なのに、噛まれるのが怖くて触れない飼い主もいることに驚きました。こうした動物の行動には、心の発育の問題が関係していると知り、アメリカで動物行動学を専門に学ぶことに決めたのです。

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水越 美奈 先生がいらっしゃる
日本獣医生命科学大学に関心を持ったら

 いのちを見つめ続ける大学
 
 本学は、明治14(1881)年に東京都文京区にある護国寺の一隅で開学して以来、生命科学系の最高学府として138年の歴史があります。
 獣医学部(獣医学科・獣医保健看護学科)と応用生命科学部(動物科学科・食品科学科)の2学部4学科を置き、高度獣医療への対応、生物多様性の保全、食資源となる産業動物の生産、産業動物飼育環境の整備、食品の安全性の確保などの社会的ニーズに応えていける「生命・環境・食」のスペシャリストを育成しています。

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