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講義No.06270

居心地のよい空間を作り出す住空間デザインの世界

居心地のよい空間とは

 人間は、居心地のよい場所を自然と求めるものです。それを意識的に見つめ直し、もっと心地よく、さらに快適で健康に過ごせ、かつ安全で自分にふさわしい場所を作るのが住空間デザイン(インテリアデザイン)です。
 住空間デザインを学ぶには、まず「自分はどういう場所を居心地よく感じるのか」を深く考えることから始まります。それを考えるには、さらに「自分にとっていい暮らしとは何か」を考え、あなた自身が暮らしを楽しむところからスタートしなくてはなりません。あなたの現在の部屋も、「本当はこうしたい」という理想の姿があるはずです。そのイメージを膨らませるには、普段の経験の豊かさがものを言います。

「正解」は個性の数だけあるからおもしろい

 実際に、ある部屋をデザインする場合を考えましょう。部屋というものは、間取りが同じでも建物の場所や周囲の環境によって、同じ部屋というものは二つとありません。また、デザインを依頼してくる顧客もそれぞれ違う人で、要望は各人各様です。デザイナーは顧客に言われたことを形にするだけではなく、会話の中で引っかかった言葉やその背景を探ることが求められます。この密な対話を積み重ねて計画を練ることを「エスキース」と言います。
 そうして受け止めたアイデアをデザイナーが具体的な形や色、素材に置き換えるわけですが、デザイナーも個性のある人間です。デザイナーの数だけアイデアがあります。こうして、顧客とデザイナーの個性がぶつかって生まれる最適解が住空間デザインです。「正解」は無限にあるのです。

ますます重要性を増す住空間デザイン

 日本の建築は古くなると壊して建て直すというやり方が主流でしたが、近年はなるべく建物を長く使うように意識が変わってきました。それにともなって、住空間デザインの重要性はますます増していくと考えられます。住空間デザイナーの活躍の場も設計事務所だけでなく、一般の人とメーカーなどの専門家の中間に立って橋渡しをする「翻訳家」のような役割が求められていくと考えられています。

参考資料
1:住空間デザインの事例紹介「桜時」東京都小金井市、2013年

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この学問が向いているかも 住空間デザイン学

駒沢女子大学
人間総合学群 住空間デザイン学類 教授
佐藤 勉 先生

先生の著書
メッセージ

 住空間デザインは工学部など理系の分野だと思われがちですが、理系の素養だけでは不十分で、小説を読んだり、映画を見たり、人と話すといった文化的な活動が生きてくる分野です。むしろ理系と文系の中間にある分野だと言えるでしょう。もちろんまんべんなく学ぶことは重要ですが、「自分は文系だから」といってあきらめないでください。むしろこれからはますます文系寄りの発想が求められている分野なのです。また、もの作りに対する不安がある人も大丈夫。根気よくトレーニングを続けていくことできっと解消されていくことでしょう。

先生の学問へのきっかけ

 まちづくりや建築に関心があり、建築学科を選びました。所属した研究室は「光」や「水」、「人の動き」などを研究していましたので、「人の目線で空間をとらえる」ことに興味をもちました。特に谷崎潤一郎が1933年に書いた随筆『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』に影響を受けました。日本家屋の薄暗さや日本人のあいまいな空間認識などに注目した作品で、住空間を考えるときのヒントがたくさん詰まっています。世界に誇れる日本の住文化を、建築とインテリアの両側からとらえ、現代のくらしにあった空間を提案したいと考えました。

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佐藤 勉 先生がいらっしゃる
駒沢女子大学に関心を持ったら

 道元禅師の「正念」と「行学一如」という教えを建学の精神とする駒沢女子大学・駒沢女子短期大学では、一人ひとりの学生が、知性と理性を備え、それを実践しうる心豊かな女性となるよう懇切丁寧な指導を行っています。
 そのため本年度より教職員が学生の皆さん一人ひとりと向き合い、手厚く面倒を見ていく「テーラーメイド教育」という考え方を取り入れます。
 私たちが考える「テーラーメイド教育」とは、学生の皆さんからの要望をそのまま受け入れることではなく、学生その人にとってもっともふさわしい教育内容等を提供することです。

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