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講義No.05851

スポーツ・マネジメントで社会を豊かにすることはできるのか?

スポーツマネジメントって何?

 『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』という本が大ベストセラーになり、アニメ・映画にもなりました。社会・組織の縮図として弱小高校野球部が描かれたこの本を、経営学の教科書として読んだ人が多かったはずです。
 プロ・リーグ、競技団体、地域スポーツクラブ、チームなどたくさんあるスポーツ組織でのマネジメントは、経営学、心理学など、さまざまな学問の知見を統合して成り立ちます。しかし、万能なマネジメントは存在しません。効果は環境に左右されます。あるチーム・組織でうまくいったことが別のチーム・組織でうまくいくとは限りません。ビジネスマンだけでなく保健体育教員にも求められる知見です。例えば、運動会ひとつマネジメントできないようでは教員失格です。

人を動かすのは「物語」だ

 スポーツ・マネジメントは組織を動かします。特に重要なのが「人を動かす」ことです。しかし、組織スタッフを動かすにしても、「○○やれ!」と命令しても「やる気」は出ません。単純に役割分担を決めて命令してすむ話ではないのです。マネジメントは人の認識も扱います。コーチング学も役立つ面白いところです。
 1つ有効な方法としては「物語」を提示し、それに感動したり、参加することに喜びを覚えたりさせることです。テレビコマーシャルを見ていて感じませんか? データではなく、物語がカギになっているはずです。

スポーツそのものがマネジメントだ!

 「体育会系の人は、体力があって、挨拶ができるから就職で有利」とよく言われます。しかし体育会系の人がスゴいのは、そんな単純な理由ではありません。「ゴールを定めて、自分と仲間を動かして、変化する状況に対応して、必ずゴールする」ということを繰り返しトレーニングしているからです。つまり競技に取り組むこと自体が、マネジメントの本質に触れる過程なのです。スポーツ・マネジメントは、スポーツを通して、社会に貢献する力を身につけるものなのです。

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この学問が向いているかも スポーツ・マネージメント

国際武道大学
体育学部 体育学科 教授
松井 完太郎 先生

メッセージ

 スポーツで人を幸せにすることができると本当に信じていますか? 学問は科学ですから信じるという行為はそぐわないと考える人がいるかもしれませんが、私はこの熱い思いこそがスポーツマネジメントの出発点だと考えます。万能なマネジメントは存在しません。効果は環境に左右されるので、あるチーム・組織でうまくいったことが別のチーム・組織でうまくいくとは限りません。経営学、心理学など、さまざまな学問の知見を統合して行っていくのがスポーツマネジメントなのです。

先生の学問へのきっかけ

 もともとの専門は福祉行政で、財政難の中で最大サービスを提供する手法を研究していました。そんな中、カンボジアでのスポーツ支援活動や障がい者への武道普及活動を立ち上げ、のめり込んでいきました。これらの活動は、「継続的なスポーツ支援のための利益循環プログラムを構築したい」とか「武道ルネッサンスの実現」という熱い思いから始めたのです。スポーツマネジメントは、「思いを実現する行動指針」であり、目的ではありません。いくつかの学問領域の統合でワクワクする領域が生まれます。何よりも「思い」を持つことが大切です。

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松井 完太郎 先生がいらっしゃる
国際武道大学に関心を持ったら

 本学では入学後全員が体育学部の学生になります。体育学部の中に2つの学科があり、武道学科6コース、体育学科8コースの中から、入学後に育つ興味・関心に応じて、武道・スポーツをさまざまな角度から学習できる授業を自由に選択できます。疑問に何でもお答えしますので、ぜひ、本学オープンキャンパスにお越しください。

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