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講義No.04888

アプリ・ゲームを作るために必要な能力とは

木だけでなく森も見ながらゲームを制作する

 ゲーム作りで大事なのは、「俯瞰する」ことです。と言うと、なんだか難しく聞こえますが、実はとても簡単なことです。ゲームの中で、例えば街を歩いているとします。そのとき、「マップ」でどこを歩いているかいつも確認するはずです。このマップが「俯瞰=ちょっと上からものごとを見る」ということです。ゲーム作りをしていると、どうしても自分の周りしか見えなくなり「木を見て森を見ず」になってしまいがちです。「木」の部分、つまり自分の担当部分の制作をしっかり行うのも大事ですが、ゲーム制作全体の流れである「森」も見て自分がどの部分を担っているのかを知っておくことも大事です。そして、ゲーム業界全体が今どうなっているのかも意識することが必要です。

ゲーム制作者の視点だから見えるもの

 私たちが夢中でゲームで遊んでいるときは、ゲーム制作者のシナリオ通りに動かされています。しかし、ユーザー側から離れて、ゲーム制作者の視点になれば、今度は自分がユーザーを動かすことになります。楽しくなければユーザーに遊んでもらえませんから「ユーザーは何が楽しいのだろう」「こう動いたら楽しいだろうか」などと考えるでしょう。このように、ゲーム制作者の視点で見ることができるようになると、ただ楽しいだけだったゲームのいろいろな側面が見えるようになります。

人気ゲームに隠された秘密

 そのような視点で、人気ゲームを改めて見ると、たくさんの工夫があることがわかります。例えば、「苦痛をワクワクしながら乗り越えられるような仕掛け」があります。強い敵と遭遇して戦うとき、チラッと宿屋が見えると、「あそこに行けば何かありそうだ。勝って、あそこに行こう」とがんばれます。「次に何かある」という仕掛けがあるから、ワクワクしたり、困難を乗り越えられたりするのです。そして、困難を乗り越えれば満足感を得られます。俯瞰の視点は、楽しいゲームを作るための秘訣なのです。

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この学問が向いているかも ゲームデザイン

宝塚大学
東京メディア芸術学部 メディア芸術学科 ゲーム領域 教授
井上 幸喜 先生

先生の著書
メッセージ

 今まで、あなたは、多くのゲームを楽しんだことがあるでしょう。つまりは、ゲームクリエイターにコントロールされたとも言えます。しかし、クリエイターをめざすなら、立場が変わって、あなたがユーザーを楽しませる側になります。高校生のうちに、スポーツ、恋愛など楽しいことをいっぱいやって、それを大学に持ってきてください。その楽しいことをゲームにしてユーザーに体験してもらいましょう。受験勉強も大変ですが、ゲームで言えば「中ボス」ぐらいです。「大ボス」は就職! あなた自身の「ゲームシナリオ」を学びましょう。

先生の学問へのきっかけ

 私は、プレイステーションが売り出されたばかりの頃に、アドベンチャーゲーム『クーロンズゲート』のキャラクターデザインを手がけたことがきっかけで、ゲーム業界に入りました。そして、仲間と会社を立ち上げ、そのひとつが宝塚大学の中にあります。ゲームコースと同じフロアにあって、なんと壁はガラス張りです。ゲームコースの学生は教室から、クライアントとビジネスの話をし、ゲームを作成するリアルな現場をガラス越しに見ることができます。つまり、自分たちの将来の姿を見ることができるのです。

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井上 幸喜 先生がいらっしゃる
宝塚大学に関心を持ったら

 宝塚大学は芸術と看護が学ぶことができる全国でも珍しい大学です。
 東京メディア芸術学部は一つの学科にマンガ、イラストレーション、ゲーム、アニメーション、映像、コンテンツデザインの6領域を設置。講師はそれぞれの領域で活躍しているプロのクリエイター。コンテンツ分野の6つの領域を実践的・専門的に学ぶことができます。
 看護学部では、人と医療に必要とされる「知・情・意」を兼ね備え、患者の心とからだをトータルにケアできる、創造性と情感豊かな心の柔らかい看護師を養成します。

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