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講義No.02801

音楽で子どもを豊かに育てるヒント

クラシックCDを聴かせるより、お母さんの生の声

 最近の親はマスメディア経由で入ってくる子育てについての知識や情報を鵜呑みにしていることが多くあります。例えば、親自身はJ-POPが好きなのに、「モーツァルトを聴かせるとよい子に育つ」という情報が入ってくると、普段は聴かないクラシック音楽のCDを買ってきて赤ん坊に聴かせることがあります。実際、穏やかな曲調のクラシック音楽によって、赤ちゃんの寝つきがよくなることはありますが、むしろクラシック音楽のCDを聴かせるよりも、たとえ下手であっても、J-POPの歌であっても、親が自分の声で子どもに歌ってあげるほうがよいことが多いのです。自分の好きな歌を歌って、親自身が癒やされて、よい気持ちになっているのが伝われば、子どももよい気持ちになり心も豊かになっていくというわけです。

子どもの五感の基礎を形成する担い手は?

 子どもの情緒や五感の基礎をつくる担い手は、何と言ってもお母さんです。子どもを抱きかかえながら子どもの目を見る、そして話しかけたり、音楽を口ずさんであげる。その手のぬくもりや、アイコンタクト、微笑み、そして声の振動などによって子どもの五感が発達し、心身が育っていくのです。保育園・幼稚園ではお母さんに代わって、絵本の読み聞かせをしたり、歌遊び、手遊びなどをしたりして、子どもの心身の発達のお手伝いをします。

子離れも大事な愛情表現

 子育てとは、子どもが育つと同時に親が子離れしていく過程でもあります。子どもはやがて親から離れることによって、子ども同士あるいはほかの大人たちとのコミュニケーションを覚え、社会性を身につけていくことができます。保育士や幼稚園教諭という仕事は、そのように子どもたちが親から離れ、社会集団の中で生きていく力をつけていくために大切な役割を持っている、とてもやりがいのある仕事なのです。そして、芸術としての音楽は、歌遊び、手遊びなどという形で、子どもたちがコミュニケーションをしていくうえで、大切な役割を果たしているのです。

夢ナビライブ2019 東京会場

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楽しくコミュニケーション

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結んで開いて♪

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かえるの歌♪

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講義を視聴する(30分)

この学問が向いているかも 児童学、教育学

東京福祉大学
保育児童学部 保育児童学科 教授
岡村 弘 先生

メッセージ

 音楽を聴きながら想像力を働かせたり、自分でも歌ったり、踊ったりする、それが音楽の原点だと思います。保育士、幼稚園の先生は、子どもたちと楽しく歌ったり、踊ったり、手遊びをすることなど音楽的コミュニケーションを通して、子どもたちに生きていく喜びを伝え、生きていく力をつけようとしています。
 東京福祉大学の講義では、そのためピアノ演奏だけではなく、歌遊びや手遊び、簡単な楽器づくりとその演奏など、コミュニケーションの手段としての音楽活動を、楽しく実践を通して学んでいきます。

先生の学問へのきっかけ

 音楽の道に進もうと思ったのは、高校3年の10月です。私は理系をめざすガリ勉タイプでしたが、もてるために文化祭で歌を歌おうと思いました。音楽の先生に相談したところ、『二人のてきだん兵』というドイツ語の曲を紹介してくださいました。そして、文化祭で人気者になりました。音楽の先生から、「将来音楽の先生にならないか」と勧められたことがきっかけで進路変更し、入試までの半年間、弾いたことがなかったピアノや歌などを、ゼロから始めて毎日8時間も必死で勉強して、教育系の音楽専攻の大学に入ることができました。

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岡村 弘 先生がいらっしゃる
東京福祉大学に関心を持ったら

 東京福祉大学は、アメリカの大学教育の良いところを取り入れ、暗記力よりも、柔軟な思考力や創造力、問題発見・解決能力の高い人材を輩出できる大学をめざし、2004年に開学しました。そのモデルとなっているのが、約380年の歴史を持つ名門ハーバード大学と、ニューヨークにある約180年の歴史を持つ名門フォーダム大学です。
 勉強が苦手でも、一人も見捨てることなく丁寧に学生を育て、一人前の専門家として社会に送りだす。東京福祉大学の建学の精神、創立の理念には、そんなアメリカの大学の教育の姿勢が息づいています。

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