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講義No.01821

スポーツをする人のための栄養学

食事はアスリートの作戦の一つ

 栄養学の新しいジャンルに「スポーツ栄養学」があります。これは、スポーツをよりよくするために(強くなるために)栄養学を活用することにほかなりません。いわばスポーツをする人の「食事戦略」です。
 スポーツをする人のための「食事戦略」には2つの要素があります。一つは「体づくり」、もう一つは「試合に勝つためのエネルギー摂取方法」です。

それぞれの競技にふさわしい体をつくる

 「体づくり」とは、それぞれのスポーツにふさわしい体をつくるための栄養学です。スポーツは競技の種類によって、求められる運動能力や身体の状態に違いがあります。マラソンのように持久的な運動能力が必要なものもあれば、短距離走のように瞬発力が求められるものもあります。また、階級別競技といって、体重を一定範囲に抑えなければいけない競技もありますし、美しさが問われる競技もあります。したがって、それぞれのスポーツ選手に必要な筋肉量や持久力をつけるためには、どのくらいのタンパク質や炭水化物が必要なのか、そのためには何をどのくらい、どのような食べ方で摂取したらよいのかを探求することが求められるのです。

最大限に力を発揮するための食事の仕方とは

 もう一つの「試合に勝つためのエネルギー摂取方法」は、試合当日にコンディションをピークにもっていくための食事の摂り方であり、また1日に数試合をしなければいけない競技の場合は、効率的なエネルギー補給の仕方を指します。
 例えば、卓球などは1日に4~5試合もこなさなければいけない時があります。試合で消耗したエネルギーを急いで補給しなければいけないのですが、次の試合まで1時間しかない時と、3~4時間ある時ではふさわしいエネルギー補給の仕方が違ってきます。試合開始のホイッスルが鳴った時に、食べたものがエネルギーに変わっていて、最大限に力が発揮できる状態になっていること、これは勝つための必須条件であり、「スポーツ栄養学」はこのテーマに応える学問なのです。

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この学問が向いているかも 栄養学、スポーツ栄養学

高崎健康福祉大学
健康福祉学部 健康栄養学科 教授
木村 典代 先生

先生の著書
メッセージ

 栄養学は人の行動と食べ物、食べ方の関係が大きなテーマです。単に食物に備わっている栄養についてだけでなく、それを摂取するために、その人がどういう行動を起こすことが必要なのか、そのためにどういう働きかけをしたらよいかを考察することも、これからの栄養士にとって重要な視点です。だからこそ、食事の指導を通じて、その人がよりよく生きることにつながった時は、うれしいものです。スポーツをしている人なら試合に勝った時、メタボリックシンドロームの人なら内臓脂肪が減った時などは、ともに喜び合えるのです。

先生の学問へのきっかけ

 高校時代はバスケットボールをしていましたが、体が細く相手に当たり負けしていました。3年生になって、食べ物が体に影響していたんだと気づき、「栄養学」を学ぶことに決めました。もう少し早く気づいていたら違った競技人生を送っていたかもしれません。スポーツでの最高のパフォーマンスのためには、食事面でのコンディション作りも重要な要素です。今は日本卓球協会の栄養サポートやジュニア育成に携わっています。選手たちに私と同じ後悔させないように、夢を叶えるできる限りのサポートをしたいと考えています。

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