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講義No.08041

平和を求める人が紛争を起こす? ~国際関係論を学ぶ意味~

平和と紛争は表裏一体の関係

 「国際関係論」とは、「平和とは何か」ということについて考える学問です。平和論とは、裏を返せば紛争論でもあります。平和と紛争は表裏一体で、切り離して考えることのできない関係にあります。そもそも、平和とはいったい何なのでしょうか? 実は、平和というものの定義は千差万別で、そのとらえ方は国や地域、人によってさまざまです。まずは平和とは何かを掘り下げていく必要があります。

人によって異なる「平和」のあり方

 平和には、大きく分けて4種類のとらえ方があります。1つ目は「地上の平和」、国や社会が安定している一般的な状態の平和で、この状態を維持するために、法律や警察、時に武力などの「力」を必要とする場合もあります。2つ目は「心の平和」で、これはその人が精神的に満ち足りて安定している状態です。3つ目は「体の平和」、人間が健康的な生活を送ることのできる状態で、環境問題などはこの概念に大きく関わってきます。そして4つ目は「神の平和」で、自分自身が信じる神のためなら身命を捧げてもかまわない、と考えている人にとっての平和です。宗教を信仰しているとこう考えるようになるというわけではなく、少数の極端な思考の人々に見られる現象ととらえることができます。このように、人によって思い描いている「平和」のあり方が異なるため、そこに生じるギャップが、時として紛争の引き金にもなってしまうのです。

「百聞は一見にしかず」

 平和や紛争、国際関係論について学ぶ際に最も重要で効果的なのは、実際に外国を訪れてみることです。自分自身の五感をフルに使って、その土地を体感すると、文字通り「百聞は一見にしかず」という経験を積むことができます。
 ポイントは、ほかの国々で暮らす人々の身の上に起きていることを、他人事と思わないことです。自分がその土地にいたらどう思うかを考える、実際の経験に根ざした想像力こそが、国際関係論で平和について考えていく上では、非常に大切なことなのです。

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この学問が向いているかも 国際関係論

桜美林大学
リベラルアーツ学群  教授
加藤 朗 先生

先生の著書
メッセージ

 私の専門領域である国際関係論は、平和と紛争に関する学問です。今、世界の多くの国々や地域では、戦争やテロが絶えません。そして私たちは、国際社会における戦争と平和の問題について考える必要があります。国際関係論では、世界で今何が起きているのかということについて関心を持ち、なぜ戦争やテロが起きるのか、その原因を明らかにし、それに対して何ができるのかを考えます。国際社会の人々について深く知り、共に働き、世界平和を構築していく意欲のある人を求めています。ぜひ一緒に勉強していきましょう。

先生の学問へのきっかけ

 子どもの頃は文学に関係する仕事に携わりたい、何かに関する「研究」がしたいと漠然と考えていましたが、じたばた、どたばたしながら、学生の頃から紛争やテロについて研究するようになりました。ですから、子どもの頃の夢はある程度叶えられた気がしています。
 夢は、努力しても叶うとは限りませんが、かといって、努力しなければ間違いなく夢は叶いません。運を味方につけるためにも、努力は必要です。夢は、努力したところでどうにもならないかもしれませんが、それでも努力するしかないものだと思います。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

発展途上国の衣料製造企業支援コンサルタント

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加藤 朗 先生がいらっしゃる
桜美林大学に関心を持ったら

 桜美林大学の教育目標は、キリスト教精神に基づいて、教養豊かな識見の高い国際的人材を育成すること。単に知識を学ばせるだけではなく、在学中に幅広い教養や判断力を身につけさせ、どのような場面においても他者を理解し、協調性をもって物事に取り組める人材を育成することを教育理念としています。その実現のために様々な教育改革を実施。中でも最も力をいれてきたのが、学群制の導入です。学生一人ひとりの興味関心をさえぎることなく、学びを実現できる環境を提供しています。

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