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講義No.07038

世界中の海から届く食卓の魚たち!

多国籍になった魚たち

 スーパーマーケットなどで魚を見ると、さまざまな国から輸入されていることがよくわかります。例えばタコは、明石のタコが有名ですが、遠くアフリカのモロッコやモーリタニアなどからもきています。2014年の1年間で、1兆2千億円の魚介類を世界中の100以上の国から輸入しており、日本の総輸入額86兆円の約1.5%にあたります。日本で獲る魚の量だけでは国内の消費量に足りないことや、多様な魚を求めて、世界から輸入しているのです。また、日本の漁船は、日本近海だけでなく、世界中の海で魚を獲っています。例えばカツオやマグロは、太平洋の国々が管理する海でも獲っています。このとき、日本の船が外国の排他的経済水域で獲ったカツオやマグロを日本の港に水揚げすると、「産地:太平洋」のようになりますが、実際には日本から遠く離れた海からきているのです。

複雑化する水産資源をめぐる交渉

 現在、各国は沿岸から200カイリ(約370km)の範囲で排他的経済水域を設定しています。この範囲は沿岸国に水産資源の管理が任されており、そこで漁業をしようとすれば、その国の許可が必要です。そこで漁業交渉が行われますが、タダというわけにはいかず、対価を支払うことになります。現在のように多くの国が魚を獲るようになると、漁業交渉での条件がより厳しいものになっていきます。先にあげた太平洋の国々が管理する排他的経済水域内でのカツオ・マグロ漁業の入漁料は年々高くなってきています。

資源を守るための国際的な取り決め

 魚は生物なので、将来にわたって利用していくためには、獲りつくさないように資源を守ることも必要になります。そのため各国が交渉してルールを決めています。例えばビンナガマグロを獲りすぎているということで、漁業活動を10年前ぐらいの水準に戻すことが決められました。私たちが日常的に食べている魚は、こうしたさまざまな国際的な交渉を経て食卓に並んでいるのです。


この学問が向いているかも 国際経済学

大阪商業大学
経済学部 経済学科 准教授
柴田 孝 先生

メッセージ

 現代の私たちの生活は、さまざまなモノにあふれていますが、それらは必ずしも住んでいる国の中で、住んでいる人たちだけの手により生み出されたものではありません。それは日本に住んでいる私たちにとっても、海外のほかの国に住む人々にとっても同じです。私たちの生活は、経済活動を通して、世界中とつながっているのです。ますます海外との距離が縮まっていく今、ぜひ一緒に国際経済学の世界をのぞいてみましょう。

先生の学問へのきっかけ

 私は高校時代、「経済学」と「歴史」に興味を持っていました。そして、どちらの道に進むかを考えた結果、「経済学」を選択しました。その選択の決め手になったのは、単純に経済学が「かっこいい」と感じたからです。難しい社会問題を論理的に考えて答えを導き出すところに「かっこよさ」を感じたのです。そして、大学時代には、社会のある部分を取り出して論理的に整理し説明するのがどんどんおもしろくなっていき、「経済学」の世界にのめり込んでいきました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

銀行員/高校教諭/小売業

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柴田 孝 先生がいらっしゃる
大阪商業大学に関心を持ったら

 大阪商業大学は、社会で役立つ学問「経済・経営・商」を実学重視のカリキュラムで専門的に学ぶとともに、ベンチャースピリットを育成します。また、地元企業の経営者による特別講義を行うなど、実践的な教育を展開。起業家など将来のビジネス・リーダーを目指すためのOBP(大阪商業大学ビジネス・パイオニア)コースも設置しています。資格取得・就職サポートも充実し、10年以上連続で90%を超える就職率をマーク。『就職に強い大商大』を実現しています。

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